2010年ドラフト、パ各球団の成果は? “空前の当たり年”鷹は柳田、千賀、甲斐ら入団

2018-12-20 09:58 「Full-Count」編集部
福岡ソフトバンク・柳田悠岐※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

福岡ソフトバンク・柳田悠岐※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

埼玉西武には2位で牧田、3位で秋山が加入

 12月半ばに差し掛かり、2018年もあとわずか。プロ野球界もすっかりシーズンオフとなり、話題はストーブリーグが中心となっている。各球団の契約更改も進み、FA権を行使した選手たちの去就も全て決定。新助っ人の補強も、続々と発表されてきている。

 そして、今秋のドラフト会議で指名された各球団期待のルーキーたちも正式に契約を締結。各球団で新入団選手発表会も行われており、お披露目されている。中日に入団した根尾昂内野手や千葉ロッテの藤原恭大外野手、広島の小園海斗内野手、北海道日本ハムの吉田輝星投手、埼玉西武の松本航投手、福岡ソフトバンクの甲斐野央投手らが注目を集める中で、来季、一体どの選手が輝きを放つのか、楽しみだ。

 ただ、ルーキーたちがいきなり1年目から活躍するのは、なかなか至難の技。昨年のドラフトで指名された今季のルーキーたちも然り。清宮幸太郎内野手が大きな注目を集めた中で、大きく活躍したのは横浜DeNAの東克樹投手ら、一握りの選手だけだった。

 ドラフトの成果は5年、10年経ってみないと分からないと言われるもの。では、5年前から10年前の各球団のドラフトが、今季どのように成果として発揮されたか、1年ずつ検証していってみよう。今回は10年前、2010年のドラフト【パ・リーグ編】だ。

【福岡ソフトバンク】
× 斎藤佑樹投手
1 山下斐紹捕手(→東北楽天)43試合96打数19安2本9点 .198
2 柳田悠岐外野手 130試合475打数167安36本102点 .352
3 南貴樹投手(2014年戦力外)
4 星野大地投手(2017年戦力外)
5 坂田将人投手(2017年戦力外)
育1 安田圭佑外野手(2014年戦力外)
育2 中原大樹内野手(2014年戦力外)
育3 伊藤大智郎投手(2017年戦力外)
育4 千賀滉大投手 22試合13勝7敗0S0H 3.51
育5 牧原大成内野手 59試合249打数79安3本26点 .317
育6 甲斐拓也捕手 133試合314打数67安7本37点 .213

【埼玉西武】
1 大石達也投手 10試合1勝0敗0S2H 7.00
2 牧田和久投手(→パドレス)27試合0勝1敗0S2H 5.40
3 秋山翔吾外野手 143試合603打195安24本82点 .323
4 前川恭兵投手(2015年戦力外)
5 林崎遼内野手(2015年戦力外)
6 熊代聖人外野手 25試合9打数0安0本0点 .000

【千葉ロッテ】
× 斎藤佑樹投手
1 伊志嶺翔大外野手 18試合46打数13安0本2点 .283
2 南昌輝投手 35試合2勝2敗0S6H 3.00
3 小林敦投手(2015年戦力外)
4 小池翔大捕手(2014年戦力外)
5 江村直也捕手 35試合16打数1安0本0点 .063
6 藤谷周平投手(2014年戦力外)
育1 黒沢翔太投手(2017年戦力外)
育2 山口祥吾投手(2012年戦力外)
育3 石田淳也投手(2012年戦力外)

【北海道日本ハム】
1 斎藤佑樹投手 3試合0勝1敗0S0H 7.27
2 西川遥輝外野手 140試合528打数147安10本48点 .278
3 乾真大投手(→巨人、2017年戦力外)
4 榎下陽大投手(2017年戦力外)
5 谷口雄也外野手 6試合6打数0安0本0点 .000
6 齊藤勝投手(2015年戦力外)

オリックスは大石、伊志嶺、山田と3度抽選で外す…

【オリックス】
× 大石達也投手
× 伊志嶺翔大外野手
× 山田哲人内野手
1 後藤駿太外野手 33試合37打数8安0本4点 .216
2 三ツ俣大樹内野手(→中日)1軍出場なし
3 宮崎祐樹外野手 33試合84打数20安3本8点 .238
4 塚原頌平投手(2018戦力外→育成再契約)1軍登板なし
5 深江真登外野手(2014年戦力外)

【東北楽天】
× 大石達也投手
1 塩見貴洋投手 11試合2勝3敗0S0H 3.56
2 美馬学投手 14試合2勝6敗0S0H 4.56
3 阿部俊人内野手(2017年戦力外)
4 榎本葵外野手(2016年戦力外→東京ヤクルト、2017年戦力外)
5 勧野甲輝内野手(2013年戦力外→福岡ソフトバンク育成、2015年戦力外)
育1 加藤貴大投手(2013年戦力外)
育2 木村謙吾投手(2014年戦力外)
育3 川口隼人内野手(2013年戦力外)
 
 入団から8年が経過した2010年のドラフト組。やはり8年間プロでプレーし続けることがいかに難しいか、良く分かるだろう。各球団、2人か3人ほどが1軍の戦力となっていれば、成果としてはまずまずと言えるのではないだろうか。

 その中でも、異質の輝きを放っているのが福岡ソフトバンク。この年、ドラフト2位で柳田が入団。その働きについては説明は不要だろう。埼玉西武に3位指名された秋山との選択肢の中で、王貞治球団会長の「1番飛ばすのは誰だ?」という一言で柳田指名が決まったというのは、あまりにも有名。1位の山下は東北楽天にトレード移籍し、今季キャリア最多の43試合に出場した。

 残る支配下3選手は戦力外となったが、驚きは育成指名選手だ。4巡目で千賀、5巡目で牧原、そして6巡目で「甲斐キャノン」で一躍脚光を浴びた甲斐が入団。千賀は第4回WBCのメンバーに選ばれ、牧原は今季ブレーク。甲斐は福岡ソフトバンクの正捕手に最も近い存在となり、今季日本シリーズMVPに輝いた。

 埼玉西武も上々のドラフトだ。5球団競合の末に大石が入団。度重なる故障もあって、なかなかシーズンを通した活躍ができていないが、1軍で通算130試合に登板。2位の牧田は昨季まで先発、中継ぎで276試合に登板し、今季からMLBのパドレスへ移籍。3位は不動のリードオフマンに成長した秋山だった。

 北海道日本ハムは2位の西川がリーグ屈指の1番打者に成長。今季は昨季より打率を落としたが、初の2桁本塁打となる10本塁打を放ち、44盗塁で2年連続3度目の盗塁王となった。1位の斎藤は今季0勝に終わり、後がなくなってきている。

 千葉ロッテは伊志嶺、南、江村が現在も在籍している。1位の伊志嶺はルーキーイヤーに126試合に出場し、規定打席に到達。だが、2年目以降は苦しみ、定位置を確保することができていない。南は2016年に57試合に登板したが、今季途中に国指定の難病「黄色靭帯骨化症」が判明し、手術を受けた。江村も、田村の台頭で控え捕手の座に甘んじている。

 東北楽天では1位で塩見、2位で美馬が入団。塩見は2桁勝利には届かないものの、ローテの一角として投げている。美馬も今季は不振に苦しんだが、昨季は2桁11勝をマークするなど結果を残している。

 オリックスはこの年、大石、伊志嶺、山田と立て続けに3度抽選を外し、“外れ外れ外れ1位”で後藤を指名した。レギュラーを確保するには至らなかったものの、昨季まで5年連続100試合以上に出場。今季は33試合の出場にとどまった。三ツ俣は中日へ移籍し、宮崎もレギュラー定着はならず。塚原は戦力外通告を受け、育成選手として再契約を結んだ。

(Full-Count編集部)