連敗発進からの3連勝。鷹が大逆転でつかんだ2年ぶりの日本シリーズへの切符

2017-10-22 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

最後は勢いも、チーム力も、2017年リーグ覇者の姿だった。福岡ソフトバンクが楽天を下し、4勝2敗で2年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。2連敗からの3連勝(1勝は優勝チームのアドバンテージ)。ナインから胴上げされ、7度宙に舞った工藤監督は「うれしいです。この福岡の地で胴上げをしていただいて、こんなに幸せな男は、福岡に僕だけだと思います」と笑顔を振りまいた。

日本シリーズ進出を決めようという試合で、試合開始前から福岡のボルテージが最高潮になった。「1番・中堅、柳田」。右わき腹の肉離れなどで戦線離脱中だった男の電撃復帰。今季、内川選手の離脱後に4番に座り、打率.310、31本塁打、99打点という成績を残し、リーグ優勝に貢献した。復帰間近と言われていたが、この日、試合前の打撃練習後に工藤監督が本人と話し合って決断。「福岡のファンの方にとっても一番燃えるんじゃないかと。1番で出てもらうことにしました」。起爆剤としても期待し、スタメン起用を決めた。

その柳田選手、復帰初打席は遊撃への内野安打といきなり仕事。出塁した柳田選手を、1死1,3塁から4番の内川選手が犠飛を放ってきっちりかえした。今季の4番を務めた2人で決めた先制点。さらに手を休めることなく、2死1,3塁で“熱男"松田選手が2点適時二塁打で追加点。大きな3得点が初回に入った。

さらに4回無死1塁から松田選手が左中間へ2ランを放って相手先発・美馬投手をKOすると、2死2塁から柳田選手が、右翼へ鋭い適時打を放った。柳田選手は復帰戦で2安打1打点と申し分ない結果。柳田選手の復帰に引っ張られるように、常勝軍団が大事な試合で完全に目覚めた。

先発の武田投手は初回こそ2死1,2塁のピンチを招いたが、その後はストライク先行の制球力が戻り7回無失点。7点という大量点差がついたが最後は今季のリーグ優勝の立役者、54セーブ男のサファテ投手が試合を締めた。

ファイナルシリーズは波乱のスタートだった。1勝のアドバンテージがありながら、敵地で埼玉西武を破って乗り込んできた楽天の勢いにのまれ2連敗。だが、主将・内川選手の存在が大きかった。CS史上初の4試合連続本塁打。2連敗から流れが変わった、というよりは、変わらずに結果を出し続けた男に、ナインが本来の調子を上乗せして勝利がついてきた、という印象が強い。2試合連続決勝弾の中村晃選手、今日4打点の松田選手、気づけばCSの5試合で9本塁打を放ってみせた。「打ち始めたらどこで終わるんだろうと思うくらいの(打線)」と工藤監督も自画自賛するほどの、破壊力が戻った状態で日本シリーズを迎えられそうだ。

試合後、セレモニーで最優秀選手賞が発表され、当然のように内川選手が選出された。

28日から、ヤフオクドームで始まる日本シリーズ。広島、横浜DeNAの勝者を迎え撃つ。「日本一になって、ヤフオクドームで胴上げをしてもらえるように頑張ります」と、決意を語った工藤監督。あとは日本一をつかみ取るだけだ。