同世代の絆、因縁の対決も パ・リーグの新入団選手が「対戦したい選手」は?

2019-01-11 11:00 「パ・リーグ インサイト」馬塲呉葉
ルーキーと現役選手の知られざるエピソードも多々

 惜しくもランク外となったものの、一部名前が挙がった選手と、ルーキーがその選手を選んだ理由も紹介していきたい。未知の部分が多いルーキー自身の人となりと、対象の現役選手とのエピソードが見えてくる回答も多かった。

 プロの舞台で華々しい活躍を続けている一流どころと「対戦したい」ルーキーは、「どれだけすごいのか体感したい」という理由が多いようだ。千葉ロッテ1位・藤原恭大選手は、福岡ソフトバンク・サファテ投手と対戦したいそうだが、「大阪桐蔭のOBから、“サファテはえぐい”、“ボールが見えない”という話をよく聞く」らしい。身近にプロ野球選手がいる名門校出身らしい回答と言えるかもしれない。

 アマチュア時代または前所属チームで親交があり、自身よりも先にプロ入りした選手と対戦したいと意気込むルーキーも多かった。東北楽天7位・小郷裕哉選手は、2年先輩のオリックス・黒木優太投手のことを「(立正)大学時に自分を変えてくれた人」と表現する。「同じプロのステージで対戦してヒットを打って、成長した姿で恩返ししたい」そうだ。

東北楽天・小郷選手とオリックス・黒木投手

東北楽天・小郷選手とオリックス・黒木投手

 北海道日本ハム4位指名・万波中正選手は福岡ソフトバンク・増田珠選手へ「(横浜)高校時代ずっと一緒にプレーしてきて、今も一番意識している」とコメント。埼玉西武3位・山野辺翔選手は桜美林大学時代の同級生、千葉ロッテ・佐々木千隼投手の名前を挙げ、「彼はドラフト1位でプロに行って勝っている。プロという素晴らしい舞台で対戦したい」と明かした。このように、かつてのチームメイト同士の絆を感じさせる回答も多かった。本人たちが待ち望む「夢の対決」は、ファンにとっても楽しみなものになるだろう。

埼玉西武・山野辺選手と千葉ロッテ・佐々木投手

埼玉西武・山野辺選手と千葉ロッテ・佐々木投手

 東北楽天6位・渡邊佳明選手は、千葉ロッテ・涌井秀章投手と対戦したいそうだが、その理由は「高校が同じで、小学生のとき遊んでもらった。成長したところを見てほしい」とのこと。名門・横浜高校の渡邊元智前監督を祖父に持つ渡邊選手らしい回答だった。

アマチュア時代の因縁 プロの世界で雪辱なるか

 プロになる前の段階で対戦経験があり、そこでの借りを返したいと言うルーキーもいた。福岡ソフトバンク6位・泉圭輔投手は、千葉ロッテ・岩下大輝投手と「(金沢西)高校のときに1回投げ合い」、「ノーヒットノーランを食らった」そうだ。「(今でも岩下投手には)悪いイメージしかないが、さすがにホークスの打線ならノーヒットノーランはないと思うので、自分も抑えてなんとか勝ちたい」と力を込める。

福岡ソフトバンク・泉投手と千葉ロッテ・岩下投手

福岡ソフトバンク・泉投手と千葉ロッテ・岩下投手

 同じく埼玉西武6位・森脇亮介投手も、千葉ロッテ・酒居知史投手に「(塔南)高校3年の夏の大会で投げ合って負けたので、次は勝ちたい」とリベンジを誓う。高校野球ファン垂涎モノの「因縁の対決」が実現する日が、今から待ち遠しくなる。

 また、「対戦したい選手」に特定の選手の名前を挙げなかったルーキーも少なからずいた。東北楽天1位の辰己涼介選手と同2位の太田光選手は、ともに「皆様」と回答。「どの投手もプロ選手であるため」(辰己選手)。「素晴らしいピッチャーしかいないと思うので、全員から打ちたい」(太田選手)とのことだった。