プロ野球のイベントが女性の心を動かす。「パ・リーグ女子」の一年の過ごし方

2016-07-03 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

近年のプロ野球界では、「●●女子」などのネーミングが多数あるように、大幅に女性ファンが増加している。実際に球場に足を運んでみても、若い女性が特に増えているように感じることが多く、応援歌でも女性パートが取り入れられているチームが複数存在する。

その女性ファンの中には、年間通してプロ野球と触れ合っている女性ファンも少なくない。しかし、プロ野球の試合は一年中開催されているものではなく、約5カ月間のオフシーズン期間がある。ではその長いオフシーズン期間中、女性ファンはどのように過ごしているのか。また、シーズン中にはどのような過ごし方をしているのか。「パ・リ-グ女子」である埼玉西武ファン歴9年の都内在住の女子大生に、一年の過ごし方について聞いてみた。

【パ・リーグ女子の一年間のスケジュール(一例)】
2月上旬~2月中旬:春季南郷キャンプ見学
2月下旬~3月中旬:オープン戦観戦
3月下旬~9月下旬:ペナントレース観戦 
※7月下旬にはオールスター戦観戦
※クライマックスシリーズ、日本シリーズ進出時は10月後半まで
11月上旬:秋季南郷キャンプ見学
11月下旬~1月中旬:イベント参加、自主トレ見学、ドラフト・移籍選手などの情報収集

「パ・リーグ女子」の一年間のおおよそのスケジュールは上記したとおり。2月下旬から3月中旬にかけてはオープン戦の観戦。3月下旬から9月下旬までのレギュラーシーズンの間は試合観戦中心の生活を送っているという。「去年は、約70試合を現地で観戦。本拠地である西武プリンスドームだけでなく、京セラドームやヤフオクドーム、Koboスタ宮城などにも遠征する機会も多かった」と語る。

なぜそこまでのお金をかけてまで遠征をするのか尋ねると、「いつもと違った雰囲気で観戦が楽しめる。また、観光地巡りや名物料理を食べるのも遠征の楽しみの一つ」という答えだった。男性よりも女性の方が旅行好きな人が多いと言われている点から、野球観戦だけではなく観光地や名物料理にも魅力を感じ、遠征する女性が多いようだ。

そしてシーズン終了後の11月下旬から1月中旬にかけては、各イベントに積極的に参加。その中でも最も人気の高いイベントがファン感謝デーである。「毎年必ず参加していて、一年で一番楽しみにしている」と語っており、ファンにとっては欠かせないイベントだ。それ以外にもオフ期間中のトークショーや、献血キャンペーンなどにも足を運んでおり、普段は見られない選手の姿や表情などを見ることが女性ファンにとって大きな魅力となるのだ。

選手にとっての重要期間であるシーズン前の春季キャンプにおいては、常時練習風景が見学できるほか、サインや写真撮影にも気軽に応じてもらえるため、多数の女性ファンが遠征費を捻出して足を運ぶ。過酷なキャンプの中での真剣な表情を見ることや、練習を積んで鍛えられた選手たちが、シーズンを通して活躍していく姿を見るのも楽しみの一つなのだろう。

「パ・リーグ女子」はシーズン中に試合観戦に行くのはもちろんのこと、オフシーズン中も野球中心の生活を送り、プロ野球の試合がなくても、ファンはそれぞれ違った楽しみ方でオフシーズンを過ごしている。変わらないのは「1年を通してプロ野球と触れ合っている」ということだ。ここに述べた楽しみ方をそのまま取り入れるのは無理だとしても、可能な限り、一年を通してプロ野球を楽しんでみるのはいかがだろうか。今まで気が付かなかった部分に気が付くことができ、これからの野球の見方が変わるかもしれない。