王柏融選手が古巣の歓送イベントに参加…「美しい思い出を力に」活躍誓う

2019-01-21 15:30 駒田英
イベントは2時間半以上に及んだが、王選手は最後まで笑顔を絶やさなかった※写真:駒田英

イベントは2時間半以上に及んだが、王選手は最後まで笑顔を絶やさなかった※写真:駒田英

肌寒い気候の中、1000人以上が来場して別れを惜しんだ

 台湾プロ野球で初めて海外移籍制度を利用して北海道日本ハムに入団した王柏融選手が、地元・台湾のファンの前で日本球界での活躍を誓った。

 1月20日、王選手の古巣であるLamigoは本拠地・桃園国際球場にて王選手の歓送イベントを開催した。肌寒さに加えて時折小雨もぱらつくというあいにくの天気だったが、球場には1000人を超えるファンがつめかけ、イベントは大盛況となった。

 今回のイベントでは、Lamigo時代の背番号「9」、もしくは北海道日本ハムの背番号「99」のいずれかの数字が記されたウェアやグッズ等が、入場する為の「ドレスコード」となっていた。早くも北海道日本ハムのレプリカユニフォームを着て入場するファンの姿も見受けられ、改めてその人気ぶりがうかがい知れる形となった。

「世界の大王」への応援メッセージを書き込むファン。小さな子どもたちの姿も目立った※写真:駒田英

「世界の大王」への応援メッセージを書き込むファン。小さな子どもたちの姿も目立った※写真:駒田英

台湾のファンからは「我々は10倍応援する」という激励も

 ファンとハイタッチをしながら、大歓声を受けつつ一塁スタンド最前列の舞台に登場した王選手に対し、ファンの中から代表として選ばれた2人がメッセージを送った。アマチュア時代から王選手を応援していたという女性は、感極まりながら「あなたの一歩が、世界を目指す次世代への道しるべになると信じている。バットと守備で『世界の大王』である事を証明してほしい」と激励の言葉を残した。

 また、もう一人の男性ファンは「背番号9の後ろには『10號隊友(背番号10のチームメイト=Lamigoファンの通称)』がいた。99の後ろは100、つまり10の二乗だ。我々は10倍応援する」と述べ、喝采を浴びていた。

 約100人のファン一人ひとりから、想いのこもったプレゼントを直接受け取った後に挨拶に立った王選手は、まず初めに「皆の応援、激励の声は、しっかり届いていた」と、Lamigoファンに向けて深く感謝した。また、Lamigo球団、春季キャンプ中でイベントに参加できなかったLamigoのチームメイト、監督・コーチらに対し、「皆のおかげで、3年あまりの台湾プロ野球でのキャリアにおいて美しい思い出を作ることができた。この思い出を力にして、さらに高いステージで奮闘していきたい」と述べ、日本球界での活躍に向けた決意を示していた。

王選手の写真を使ったモザイクアートを作成し、プレゼントしたファンも※写真:駒田英

王選手の写真を使ったモザイクアートを作成し、プレゼントしたファンも※写真:駒田英

ファイターズのユニフォームでの「初打席」もお披露目

 ファンの質問に答えるQ&Aコーナーで、いかにプレッシャーに立ち向かうかを問われた王選手は「プレッシャーから逃れることはできない。まずは失敗するかどうかについては考えずに、平常心でチャレンジするべきだ」という考えを示した。また、今シーズンの目標については「これまで通り、健康第一だ。コンスタントに試合に出続け、皆にプレーする姿を見てもらいたい」と述べている。

 そのQ&Aコーナーに続いて、王選手が学生のバッティングピッチャーと「対決」するというセレモニーも行われた。ファンが王選手のLamigo時代の応援歌「夢花火」を大声で歌う中、北海道日本ハムのユニフォームに身を包んだ王選手が打席に。新たなユニフォームでの「初打席」でライト線へのライナーを放ち、スタンドのファンに向けて笑顔で手を振っていた。

 その後のサイン会も含め、イベントは2時間半にも及ぶ長丁場に。しかし、王選手はファンとの交流を心から楽しみ、終始笑顔を浮かべていた。ただ、イベント終了後、報道陣から今回の会場でもある桃園球場への思い入れや、慣れ親しんだ台湾を離れることについて問われた際には、寂しそうな表情も浮かべていた。北海道日本ハムに合流するまでの時間は、できる限り家族と過ごしていくとのことだ。

ファンが応援歌「夢花火」を大声で歌う中、王選手は北海道日本ハムのユニフォームでの「初打席」に立った※写真:駒田英

ファンが応援歌「夢花火」を大声で歌う中、王選手は北海道日本ハムのユニフォームでの「初打席」に立った※写真:駒田英