6人のルーキーが一軍に抜擢 積極補強に動いた「新・平石楽天」キャンプは見どころ満載

2019-01-24 12:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

【AWB】イーグルス・池田 外角にズバッと146キロの直球!! 2018/12/16 NPB-E-CPBL

 2018年はリーグ最下位でシーズンを終えた東北楽天。今オフは積極補強に加え、小谷野栄一氏や後藤武敏氏を筆頭に、多くの新コーチを迎え入れるなど大改革を敢行した。そんな新・平石楽天が、2月1日から沖縄県久米島町と金武町にて行う「マジェスティック スプリングキャンプ 2019」の見どころを紹介していく。

若鷲の活躍が目立ったオフ 気になるのは「3人目」の柱……

 5年連続の奪三振王に輝いた則本昂大投手と、最優秀防御率を獲得した岸孝之投手というWエースを擁する東北楽天。しかし、昨年2桁勝利を記録したのはこの2人のみ。美馬学投手はわずか2勝に終わり、辛島航投手は9度のQSを達成しながら4勝9敗と、大きく負け越した。今年こそは、若手の先発投手の台頭に期待がかかる。

 そんな中で注目が集まる若手は、一軍でもそれぞれ実績を残している古川侑利投手、藤平尚真投手あたりだろう。古川投手は昨年プロ初勝利を含む4勝を挙げ、藤平投手も8月に復帰して以降は先発ローテに加わり、初完投勝利を含むキャリアハイの4勝をマークした。

 その他、今回のキャンプでともに一軍に選ばれた2年目の近藤弘樹投手と、3年目の池田隆英投手も楽しみな存在だ。2017年ドラフト1位の近藤投手は、昨年10月に行われた「第2回 WBSC U-23ワールドカップ」決勝で先発を務め、8回無失点の好投を披露。池田投手は同12月の「2018アジアウインターベースボールリーグ(AWB)」で4試合に登板して2勝0敗、防御率0.69という成績でイースタン選抜の優勝に貢献している。

新人2投手とトレード加入の福井投手も一軍キャンプへ

 ルーキー投手のうち、ドラ4・弓削隼人投手とドラ8・鈴木翔天投手の2人が一軍に振り分けられた。弓削投手は身長190センチ超の大型左腕で、担当スカウト曰くどこでも投げられる「和製ランディ・ジョンソン」。鈴木投手は、本格的に投手を始めてまだ4年という22歳だ。どんな球を投げるのか、ファン・首脳陣の注目度は高い。

 そして、広島からトレード加入した福井優也投手も欠かせない注目ポイントである。昨季は0勝3敗という結果に終わったが、プロ8年間で通算109試合に登板した経験は大きな武器となるはずだ。また、今回は二軍スタートとなったものの、東京ヤクルトから戦力外を受け、育成選手として入団した由規投手も、仙台のファンにとっては特別な選手だろう。度重なる怪我に悩まされているが、新天地で迎える春、復活への第一歩を踏み出せるか。

野手の注目はもちろんあの大物スラッガー

 野手陣に目を移すと、昨季新人王に輝いた田中和基選手の台頭はあったが、チーム打率、得点はともに12球団ワーストを記録。全体的な戦力不足は明らかだった。チーム防御率は12球団中3位と、投手陣は健闘していただけに、野手陣の奮起が求められている。

 そんなチームの救世主として大きな期待がかかるのが、埼玉西武からFAで移籍してきた浅村栄斗選手だ。昨季全試合に出場し、32本塁打127打点、打率.310という大活躍で古巣をリーグ優勝に導き、自身2度目の打点王を手にしたスラッガー。そんな得難い新戦力の加入は、中軸を欲していたチームにとってまさに願ったり叶ったり。大事な二塁に確固たる軸ができることにもなり、攻守の両面に計り知れないほどの好影響が与えられるだろう。

 また、「WBSC U-23W杯」全てでスタメンマスクを被った堀内謙伍選手は、決勝進出を決める勝ち越し3ランも放つなど存在感を示し、一軍キャンプに招集された。ドラフト1位の辰己涼介選手をはじめ、太田光選手、渡邊佳明選手、小郷裕哉選手といった多くのルーキーも一軍に抜擢。巨人からトレード加入した橋本到選手は二軍スタートだが、大砲としての役割を期待されているジャバリ・ブラッシュ選手、ツインズのアラン・ブセニッツ投手も、一軍スタートとなっている。

 新監督就任、オフでの積極的な補強などにより、新生・平石楽天への期待は大きな高まりを見せている。新戦力を含めた選手たちのプレーをいち早く確認できる場でもある今回の春季キャンプ、見逃すわけにはいかないだろう。