ここから巻き返しなるか…キャンプ二軍スタートとなったパ・リーグの選手は?

2019-01-29 16:11 「パ・リーグ インサイト」望月遼太
今年のキャンプでは、多くの実力者たちが二軍スタートとなっている

今年のキャンプでは、多くの実力者たちが二軍スタートとなっている

期待の若手や経験豊富なベテラン、実績十分な面々が各地で二軍スタートに

 プロ野球12球団は2月1日に各地で一斉にキャンプインを迎える。キャンプ初日の紅白戦で一、二軍を決める千葉ロッテを除く11球団が、選手の振り分けを発表。各球団の主力や注目の若手が一軍スタートを決める一方、故障などもあり二軍スタートとなった選手もいる。ここではパ・リーグ5球団で二軍キャンプを過ごす主な選手を紹介。果たして彼らの巻き返しはなるのだろうか。

【北海道日本ハム】
 北海道日本ハム投手陣では、ドラ1の吉田輝星投手、ドラ3の生田目翼投手、ドラ5の柿木蓮投手といった期待のルーキーたちがいずれも二軍スタート。初キャンプはひとまず基礎固めから始まるが、体作りは特に高卒選手にとって、故障を避けるためにも欠かせない時間だ。いわば将来の飛躍に向けた”準備期間”といったところかもしれない。

 野手陣では、正捕手の有力候補だった清水優心選手が腰痛で出遅れ、すでに今季限りでの引退を表明している田中賢介選手も、現役最後のキャンプを二軍から迎えることになった。ここからの巻き返しに期待したいところだ。

【東北楽天】
 東北楽天投手陣では、昨季52試合登板で26ホールド、防御率1.85と、ベテランながら安定してブルペンを支えた青山浩二投手と、血行障害を乗り越えて25試合に登板し、防御率1.71と復活を見せた久保裕也投手が二軍スタートとなっている。経験豊富な2人の存在は大きなものであるだけに、今後の調整が順調に進むことが期待される。

 野手陣では、2013年以来久々に捕手に戻る岡島豪郎選手や、先頭打者としての2017年の活躍が記憶に新しい茂木栄五郎選手、巨人からトレードで加入した橋本到選手といった実績のある面々が二軍スタートに。6人ものルーキーが一軍メンバーに抜擢される中、彼らの巻き返しは見られるだろうか。こういった激しい競争がチーム全体のレベルアップにもつながっていくはずだ。

【埼玉西武】
 埼玉西武では、昨季途中入団ながら安定感抜群の投球でリーグ制覇に貢献した小川龍也投手、ルーキーながら16試合登板で防御率2.73と非凡な才能を披露した伊藤翔投手、実績十分の十亀剣投手、そして再度の台頭が待たれる高橋光成投手らが二軍スタート。投手陣の層が不安視されているチームにとって、この4人が一軍で活躍を見せてくれるかどうかは大きなファクターになる。ここから、改めてその存在価値を証明してほしいところだ。

 野手は手術明けの岡田雅利選手とメヒア選手らが二軍からのスタート。復活が待たれる元本塁打王のメヒア選手はもちろん、炭谷銀仁朗選手の移籍に伴って、その重要性が増した岡田選手も完調に戻るのが待たれるところ。彼らがどの段階で一軍争いに絡んでくるかにも注目だ。

【オリックス】
 オリックスでは、昨季ルーキーながら前半戦だけで6勝を挙げた田嶋大樹投手や、昨年7月に独立リーグから加入して存在感を見せた岩本輝投手といった面々が、二軍からのスタートを切る。金子弌大投手と西勇輝投手の退団で投手陣は手薄となりつつあるだけに、彼らは早期のアピールを目指していきたいところだろう。

 野手陣では、昨季81試合に出場したベテラン捕手の山崎勝己選手や、ともに1番打者として起用された宮崎祐樹選手と西村凌選手、2試合連続満塁弾の快挙を達成した「ラオウ」こと杉本裕太郎選手らが二軍スタートに。いずれも豊富な経験、好調時は手がつけられない打撃、高い潜在能力といった長所を持っているだけに、一・二軍の球場が隣接しているこのキャンプでは、一軍選手を食うような存在感を発揮してほしいところだ。

【福岡ソフトバンク】
 福岡ソフトバンク投手陣では、昨季72試合登板、31ホールドと大躍進を遂げた加治屋蓮投手に加え、それぞれケガからの復帰を目指すサファテ投手、岩嵜翔投手、石川柊太投手、和田毅投手といったメンバーが二軍スタートに。改めて投手陣の層の厚さを感じさせるが、実績十分の好投手たちがここから見せてくれるだろう巻き返しにも期待大だ。

 野手では明石健志選手、長谷川勇也選手が二軍スタートに。頼れる両ベテランは、虎視眈々とアピールの機会を狙っているはず。ファンからの人気も高い生え抜きたちがチーム内競争を活性化させてくれれば、自慢の選手層にさらなる厚みがもたらされる。

 今年の春季キャンプでも多くの実力者が二軍からのスタートを余儀なくされているが、この序列はあくまで現時点でのものに過ぎない。これから一、二軍の選手ともに、キャンプ、そしてオープン戦を通じた熾烈なアピール合戦が展開されていきそうだ。

「パ・リーグ インサイト」望月遼太