王貞治を抜き歴代1位に君臨するのは? 現役では鳥谷、阿部が…【打席、打数編】

2019-02-03 10:14 「Full-Count」広尾晃
阪神・鳥谷敬※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

阪神・鳥谷敬※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

打席、打数で歴代1位は野村克也、王貞治は2390四球を記録し打数は4位

 打席数は、公式戦で打席に立った回数を表す数字だ。打数は、打席数から四死球、犠打、犠飛、妨害出塁を差し引いた数。打率算出の基準となる。この数字についても見ていこう。

〇NPBの打席数10傑()は実働年数。
1 野村克也 11970打席(1954-1980)
2 王貞治 11866打席(1959-1980)
3 張本勲 11122打席(1959-1981)
4 衣笠祥雄 10634打席(1965-1987)
5 金本知憲 10431打席(1992-2012)
6 谷繁元信 10336打席(1989-2015)
7 門田博光 10304打席(1970-1992)
8 福本豊 10130打席(1969-1988)
9 立浪和義 10033打席(1988-2009)
10 石井琢朗 9967打席(1989-2012)

 打席数が1万をオーバーした打者は史上9人いる。平成以降では金本知憲だけが1万打席を超えている。

現役では鳥谷の8542打席がトップ、打数は阿部の7356

〇現役の打席数10傑
1 鳥谷敬(神) 8542打席(2004-2018)
2 阿部慎之助(巨) 8461打席(2001-2018)
3 福浦和也(ロ) 7951打席(1997-2018)
4 内川聖一(ソ) 7296打席(2001-2018)
5 福留孝介(神) 7228打席(1999-2018)
6 栗山巧(西) 7087打席(2004-2018)
7 中島宏之(巨) 6713打席(2002-2018)
8 坂本勇人(巨) 6615打席(2007-2018)
9 今江年晶(楽) 6427打席(2002-2018)
10 松田宣浩(ソ) 6059打席(2006-2018)

 阪神・鳥谷敬の8542打席が最多。彼らの年齢を考えれば、10000打席に届きそうな選手は当面いない。昨年30歳になったばかりの坂本勇人が10000打席に達する可能性はあるだろう。

〇NPBの打数10傑
1 野村克也 10472打数(1954-1980)
2 張本勲 9666打数(1959-1981)
3 衣笠祥雄 9404打数(1965-1987)
4 王貞治 9250打数(1959-1980)
5 金本知憲 8915打数(1992-2012)
6 門田博光 8868打数(1970-1992)
7 谷繁元信 8774打数(1989-2015)
8 福本豊 8745打数(1969-1988)
9 立浪和義 8716打数(1988-2009)
10 土井正博 8694打数(1962-1981)

 打席数では1位野村克也と104打席差の2位だった王貞治が4位に落ちる。NPB史上断トツの2390四球があるためだ。王の破天荒の実績がここからも見て取れる。10000打数以上は野村克也ただ一人だ。

〇現役の打数10傑
1 阿部慎之助(巨) 7356打数(2001-2018)
1 鳥谷敬(神) 7356打数(2004-2018)
3 福浦和也(ロ) 7035打数(1997-2018)
4 内川聖一(ソ) 6661打数(2001-2018)
5 福留孝介(神) 6179打数(1999-2018)
6 栗山巧(西) 6041打数(2004-2018)
7 中島宏之(巨) 5949打数(2002-2018)
8 坂本勇人(巨) 5885打数(2007-2018)
9 今江年晶(楽) 5872打数(2002-2018)
10 松田宣浩(ソ) 5522打数(2006-2018)

 広島の新井貴浩(7934打数)、中日の荒木雅博(7639打数)が引退したことで、巨人・阿部と阪神・鳥谷が同数で並んでいる。鳥谷は打席数では81打席、阿部よりも多いが、現役最多の1034四球があるため、打数では阿部と並んでいる。

 打席数、打数は、それだけでは選手の実力を反映しない。しかし打率では「規定打席」「規定打数」がからんでくると、重要なファクターとなる。

 NPBでは通算打率は「4000打数以上」を基準としているが、昨年、NPBに復帰した青木宣親は、5月3日に4000打数に達し打率.328でNPB史上1位になった(最終的には.329)。これに比べれば目立たないが、埼玉西武の秋山翔吾も、昨年4000打数に達し打率.3001で通算3割打者の仲間入りをした。

 今季は新たな通算3割打者は生まれないが、来年には福岡ソフトバンクの柳田悠岐が4000打数に達する。柳田の現在の通算打率は.320、昨年.352で2度目の首位打者をとっただけに、来年には青木宣親との「通算首位打者争い」が見られるかもしれない。いずれにしても打席、打数は打者の基本的な指標として重要だ。

(広尾晃 / Koh Hiroo)