【石垣島キャンプ日記】2人のドラ1へ指揮官の思い、安田選手にはあえて注文も…

2019-02-05 10:00 「パ・リーグ インサイト」マリーンズ球団広報 梶原紀章
写真提供:千葉ロッテマリーンズ

写真提供:千葉ロッテマリーンズ

 若者のフルスイングが心地よかった。2月4日、キャンプ4日目。シート形式で行った実戦でドラフト1位ルーキー藤原恭大外野手の打席に注目が集まった。井口資仁監督もまたドラフト会議で競合の末、入団をした黄金ルーキーの打撃に見入った。

 遊ゴロ、左飛、遊ゴロ。安打こそ出なかったが、結果は最初から求めていなかった。大事なのはその姿勢。変化球も交え、本気の勝負を挑んできた先輩投手たち。これに物怖じすることなく自分のスイングを繰り返す若者に底知れぬ将来を見出した。

「しっかりと振っていた。力強いスイング。それでいて粘りに粘った。目を見張るものがあった」

 指揮官は満足そうに口にした。代打で登場した1日の紅白戦も見事だった。初球のストレート。空振りとなったが躊躇(ちゅうちょ)なく自分のスイングで振り切った。それは迷いのかけらもない豪快な一振りだった。そして追い込まれた後は必死に食らいついた。高卒ルーキーとは思えない粘りで最後は四球。振りにいった勢いから、バットをピタリと止めた。周囲が期待をしていたような本塁打でも安打でもない。プロ投手との初対戦は四球となったが、それでもインパクトは十分だった。

「実戦で成長していく選手。そういう印象を受けた」。指揮官は未来有望な若者の立ち振る舞いに目を細めた。一方で昨年のドラ1ルーキー・安田尚憲内野手にはあえて少し手厳しかった。この日のシート打撃では二塁打を放つなどアピールをしたが、その能力を誰よりも高く評価しているからこそ、あえて注文をつけた。

「順調に来ている。だいぶ仕上がっている状態。しかし。もっともっと声を出して欲しい。自分でポジションを奪い取るという気持ちをもっと外に出してほしい」

 プレーだけではなく、声と背中で内野陣を引っ張るようなアピールをうながした。これからのマリーンズのリーダー的存在になってほしい。そのために求める姿は高く尊い。だからこそあえて報道陣の前で口にした。

 第1クール最終日の5日も実戦形式のシート打撃が予定されている。実戦の中で競争を促し、戦う感覚を磨いていく。求めるのは戦場で生きるか死ぬかの闘いに挑み勝利する戦士の魂。曇り時々晴れ、26度。晴天が続く石垣島の空の下、選手たちの目は次第に力強さを増している。