“北海道で生まれて” 15年、ファイターズの歴史が映画に 監督が込めた思いとは?

2019-02-14 16:00 「パ・リーグ インサイト」藤原明日美
豪華な出演者にも注目だ (上段左から)栗山英樹監督、中田翔選手、稲葉篤紀氏、(下段左から)トレイ・ヒルマン氏、ダルビッシュ有投手、大谷翔平選手 (C)H.N.F.

豪華な出演者にも注目だ (上段左から)栗山英樹監督、中田翔選手、稲葉篤紀氏、(下段左から)トレイ・ヒルマン氏、ダルビッシュ有投手、大谷翔平選手 (C)H.N.F.

 「北海道日本ハムファイターズ誕生15thプロジェクト ドキュメンタリー映画『FIGHTERS THE MOVIE ~Challenge with Dream~』」が2月15日からの2週間、全国20カ所の映画館で公開される。

 この映画では稲葉篤紀氏をはじめとする時代を彩ったOB選手や、現役選手、監督、コーチなど、北海道移転後のファイターズを築き上げた人々がインタビューに登場。2004年の“誕生”から現在までの足跡をたどるとともに、これまで明かされてこなかったエピソードが数多く語られている。

 なぜ、ファイターズは映画を製作したのか? そこに秘めた思いとは? 本作の監督を務めた球団事業統括本部の小崎将史氏に話を聞いた。

大谷翔平選手 (C)H.N.F.

大谷翔平選手 (C)H.N.F.

“ファイターズらしさ”は今までの蓄積の上に

――映画を作るという構想自体はいつ頃からありましたか。

 昨シーズンの最初の頃だったと思います。 2018年シーズンは、球団が北海道に誕生し15年ということで『北海道日本ハムファイターズ誕生15thプロジェクト』が展開されました。イベントやプロモーションなどを企画していく中で、この映画のプロデューサーを努めた事業統轄本部の佐藤拓から、球団として「今までやったことのなかったことにチャレンジしよう」と。それで、「ファイターズの歴史をしっかり残せるものを」ということで、映画製作がスタート。そこから佐藤との二人三脚が始まりました。

――製作にあたり、印象に残っているシーンや、取材を通して何か感じたことはありますか。
 
 全てが印象に残っていますが、これまでファイターズに関わってきた方々が、どのようにしてファイターズをはじめプロ野球界、スポーツ界を盛り上げようとしてきたかを改めて知ることができ、自分自身も勉強できました。

 印象深かったのは、球団を北海道に“誕生”させたというエピソードです。いかにして現在のような、多くのファンに愛される球団にまで成長させたかという、先人たちの多くの努力に胸を打たれましたね。(作品中の)大社啓二元オーナーのお話にもあるんですが「我々は新しい球団なんだ。新しく北海道日本ハムが始まったのだ。北海道に改めて生まれたんだ」という言葉が全てを物語っていると思います。

 よく私たちが球場演出など、新しいことを考える際に、“ファイターズらしさってなんだろう”と話し合うことがあります。しかしそれも今までの蓄積の上に成り立っているものであり、ファンを含めこれまでに関わってきた全ての方、ひとりひとりが作ってきたものなんだと気付かされましたね。

トレイ・ヒルマン氏 (C)H.N.F.

トレイ・ヒルマン氏 (C)H.N.F.

――製作にあたり、苦労された点、それをどう乗り越えたかを教えてください。

 結構悩みました(笑)。インタビューで構成するという本作の性質上、そのストーリーの全てが予め決まっているわけではないので、それぞれの想いや時代の変遷、ターニングポイントをどう表現するかで編集をする際にかなりの時間を使いました。

 また話を聞いていくなかで、私自身知らなかったことや、新たに発見することが多く、もっと知りたいという思いでどんどんと撮影していく一方で、膨大な素材量になってしまい、何を一番観せるべきかとすごく悩みました。ですが、最終的にはインタビューを受けてくれた方々の「これだけは伝えたい」という熱量の高いものを残すようにました。

 もしまたこういった(映画製作の)機会があるのなら、また別の視点で作ってみたいですね。過去のスター選手はもちろんですけど、当時の裏方さんやファンの方、そういう方々からももっと取材をしたいという思いはあります。