「帰ってきてくれると信じていた」。北海道日本ハムが12年ぶりのFA補強で鶴岡選手を獲得

2017-12-19 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

12月18日、北海道日本ハムは、FA権を行使した鶴岡慎也捕手との契約合意に至ったことを発表した。5年ぶりに古巣に復帰することになる鶴岡選手は、同日の入団会見で「自分にとって北海道は特別なものでしたので、声をかけていただいて嬉しかったです。5年ぶりに戻って、また22番を背負うことができるのもとても嬉しいです」と笑顔を見せた。

鶴岡選手は、鹿児島県出身の36歳。樟南高校、三菱重工横浜を経て、2002年にドラフト8位で日本ハムに入団した。2006年にはダルビッシュ投手、八木智哉氏などを巧みにリードし、チームの44年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献。特に相性の良かったダルビッシュ投手との凸凹バッテリーは、未だ多くのファンの記憶に残っていることだろう。2012年には吉川光投手(巨人)と最優秀バッテリー賞、自身初のベストナインに輝いた。

そして2013年オフ、「現役でいるうちに地元の九州に恩返ししたい」という思いにも突き動かされて、FA権を行使。福岡ソフトバンクに移籍し、細川選手(現楽天)らと出場機会を分け合いながら、陰日向に常勝軍団を支えた。しかし、今季は甲斐選手の大ブレイクにより、わずか29試合の出場に終わってしまう。ただ工藤監督は、「鶴岡くんがいるから、安心して拓也(甲斐選手)を使える」と信頼を寄せており、その甲斐選手も、大先輩である鶴岡選手のアドバイスに支えられた部分も大きかったという。また、マスクを被る機会は激減したものの、代打として打率.321と、今度は打棒で勝負強さを光らせていた。

しかし今オフ、再び出場機会を求めてFA権を行使する旨を表明する。「ここの選手が好きだし、このチームが大好き。でも、まだ第一線でプレーしたいし、まだまだ自分でもできる自信がある。(FA権の行使は)ものすごく悩んだけど、また一からやり直すつもりで決めました」と、自身2度目となる大きな決断を下した。

そしてそんな鶴岡選手に声をかけたのが、例年通りならばFA選手の獲得に消極的な北海道日本ハムだった。2005年の稲葉篤紀氏以来実に12年ぶりのFA選手獲得となり、当の鶴岡選手も古巣からのオファーに驚いたという。12月18日に行われた入団会見において栗山監督は、「もっと北海道に愛されるチームにならなくてはいけない。そのためにも鶴岡選手に帰ってきてもらいたいと思っていたし、帰ってきてくれると信じていました」と語った。

柔軟なリードとインサイドワークを武器にプロで15年のキャリアを積み、北海道日本ハムで4度、福岡ソフトバンクで3度のリーグ優勝を経験している鶴岡選手。「投手に気持ち良く投げさせることがキャッチャーの一番の仕事」と語るベテランが、転換期を迎えている北海道日本ハムに、どのような風を吹かせるのか。チームメイトからもファンからも愛されていたかつてのムードメーカーが、札幌に戻ってくる日が待ち遠しい。