【インサイト的選手名鑑】牧原大成(福岡ソフトバンク) ~育成5位から8年目に大躍進。走・攻・守の全てでスピード感にあふれた俊英~

2019-05-09 11:00 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

《THE FEATURE PLAYER》H牧原は我慢できない男…!? ガンガン積極打撃まとめ

牧原大成(まきはら・たいせい)/内野手

#36/1992年10月15日生まれ
173cm・72kg/右投左打


 熊本・城北高校から2010年の育成選手ドラフト5位で福岡ソフトバンクに入団。2018年は59試合に出場して打率.317、3本塁打、26打点。右足を大きく引いて、細かく揺らしながらリズムを取る独特のバッティングフォームから快打を飛ばし、セカンドの守備でも抜群の身体能力を活かして鮮やかなファインプレーを見せる。攻守両面で積極的にボールに食らい付き、スピード感にあふれたプレーを披露する俊英だ。

 2010年の育成ドラフトは千賀滉大投手や甲斐拓也選手が指名されるなど、ホークスにとって空前の当たり年だった。牧原選手もその例に漏れず2012年に支配下契約を勝ち取り、一軍デビューも飾ったが、厚い選手層にも阻まれて一軍定着は果たせず。同期がチームの主力へと成長する中で、なかなか殻を破ることができずにいた。

 しかし、プロ8年目の2018年、雌伏の時を過ごしていた牧原選手についに転機が訪れる。7月頭に一軍昇格を果たすと、快打を連発してそのまま二塁のスタメンに定着。8月上旬からトップバッターも任されるようになり、驚異的な追い上げを見せるチームを力強くけん引した。9月27日の首位・埼玉西武との直接対決で負傷、残りのシーズンを棒に振り、日本シリーズにも出場できなかったが、Bクラスに沈んでいたチームのV字回復にも大きく寄与。秘めていた潜在能力を、一軍の舞台でも存分に示してみせた。

 この活躍によって、二塁手のレギュラー筆頭候補に躍り出た牧原選手。故障が癒えた2019年は開幕から1番で出場を続けたが、昨季見せた快打は鳴りを潜め、5月からは下位打線に回った。それでも故障者が続出したチーム事情に応じて、外野手として出場するなど、献身的な姿勢で貢献を続け、今ではチームに欠かせない戦力となった。育成ドラフト5位から這い上がった若鷹に、今後もさらなる活躍が期待される。

牧原選手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

昇格後に貯金「13」。育成ブランドの「我慢できない男」が、パ優勝争いに嵐を巻き起こす
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この記事が掲載された時点で、牧原選手は初球打ちの打率.512という驚異的な数字を叩き出していた。2018年は264打席で四球は8つのみと選球眼に関する課題を残したが、その積極的な姿勢が牧原選手のブレイクに結び付いたのは疑いようのないところだろう。

鷹・牧原、800万円増でサイン 育成同期の甲斐&千賀の活躍に「嬉しさ半面、悔しさも」
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契約更改に際して、牧原選手が飛躍の1年となった2018年シーズンを振り返っている。故障でポストシーズンに出場できなかったことが心残りだといい、2019年は育成同期の千賀投手、甲斐選手と共に「3人で活躍して、チームの優勝に貢献したいです」と意気込んでいた。

同期の千賀と甲斐に続く育成出身期待の星 鷹・牧原大成という男
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今季の福岡ソフトバンクは、村松有人氏、飯田哲也氏、本多雄一氏と、現役時代に盗塁王を獲得した3人の名ランナーがコーチとして在籍するという、俊足選手にとっては貴重なアドバイスを受けられる恵まれた環境となっている。俊足を活かした攻守が持ち味の一つでもある牧原選手は、先達の教えをグラウンドの上で余すところなく披露してくれるだろうか。

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