【インサイト的選手名鑑】高橋礼(福岡ソフトバンク)~球界最速の“本格派”アンダースロー~

2019-05-16 21:43 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

《THE FEATURE PLAYER》H高橋礼 無邪気な笑顔のサブマリン(ほぼH川島)

高橋礼(たかはし・れい)/投手

#28/1995年11月2日生まれ
188cm・84kg/右投右打


 専大松戸高校、専修大学を経て2017年のドラフト2位で福岡ソフトバンクに入団した高橋礼投手は、プロ1年目の2018年に二軍で27試合に登板し、5勝2セーブ、防御率1.21という素晴らしい数字を記録。一軍でも12試合で防御率3.00と安定感を見せ、故障者が相次いだ投手陣にあって確かな存在感を発揮した。

 「パーソル クライマックスシリーズ パ」ではシーズン0勝ながら第5戦の先発を託されてチームの勝ち抜けに貢献し、日本シリーズでも3試合に登板して無失点と好投。188cmの長身かつ、アンダースローながら140km/hを超える直球を投じるなど球界でも希少性の高い存在であり、シーズン終了後には侍ジャパンにも選出。日米野球ではMLBの強打者たちとも真っ向勝負を繰り広げた。

 続く2019年は開幕からローテーションの一角に入り、3月31日の今季初登板では昨季のリーグ王者・埼玉西武を相手に6回1失点の好投でプロ初勝利をマーク。3試合で3連勝、防御率0.90と絶好のスタートを切った。ここまでの実績を考えれば、新人王候補の最右翼といっても過言ではないはず。若きサブマリンは今後も安定した投球を続け、ひとつの基準となる10勝、さらにその先を目指していけるか。

ホークス・高橋礼 6回1失点の好投でプロ初勝利

高橋礼投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

鷹ドラ2サブマリンにプロの洗礼 右手が地面に当たる珍事「最近多くなってる」
https://insight.official-pacificleague.com/news/1705
投球時に手がマウンドに当たってしまうという事態は、高橋礼投手が極めて低いリリースポイントからボールを投じていることの証左でもある。現在のNPBにおいては絶滅危惧種に近くなっている本格派のアンダースローとして、あらゆる意味で異彩を放つ存在と言えそうだ。

驚異の強心臓ルーキー 鷹のサブマリン高橋礼、CSは「大舞台だと思ってない」
https://insight.official-pacificleague.com/news/8821
高橋礼投手は普段からメンタル面の強さや、目標の高さを感じさせるコメントをたびたび残している。そんな彼にとっては、勝てば日本シリーズ進出が決まる大一番の重圧もどこ吹く風。ポストシーズンにおいては先発投手が試合を作れるか否かで試合展開が大きく変わってくるだけに、緊張とは無縁の右腕の存在価値は今後さらに高まっていくかもしれない。

【日米野球】侍のサブマリン高橋礼にMLB公式も注目「対応するのは容易なことではない」
https://insight.official-pacificleague.com/news/9313
日本代表においては、渡辺俊介氏や牧田和久投手といったアンダースローの投手が国際大会でも代々重要な役割を担ってきた。米球界もその実力に注目した高橋礼投手が「日本のサブマリン」の系譜を継ぐ存在となり、国際大会で侍ジャパンの貴重なピースとなる可能性は十分だ。