三森大貴~ウインターリーグで武者修行も。俊足を誇る伸び代十分の大型内野手~(福岡ソフトバンクホークス)【インサイト的選手名鑑】

2019-05-18 11:30 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

ホークス・三森 プロ初の猛打賞‼︎ 2019/04/21(C)パーソル パ・リーグTV

三森大貴(みもり・まさき)/内野手

#68/1999年2月21日生まれ
185cm・68kg/右投左打


 青森山田高校から、2016年のドラフト4位で福岡ソフトバンクに入団。これまで二軍で162試合に出場し11本の三塁打(2019シーズン終了時点)を記録した俊足と高いベースランニング技術に加えて、その脚力に甘えることなく積極的な引っ張りにも出られるシュアかつ力強い打撃が売りだ。現状では二塁の守備が課題とされているが、二軍では反応の良さを生かしたファインプレーを見せているだけに成長の余地は大いにあるはず。大型内野手として、攻守ともに伸び代十分の好素材だ。

 三森選手は高卒1年目の2017年に二軍で27試合に出場して打率.289という成績を残し、早くも一定の存在感を示していた。続く2018年は50試合で打率.271とアベレージこそ若干落としたが、前年は記録できなかった本塁打を1本放ち、三塁打4本、8盗塁と持ち前の俊足も発揮し、選手としての成長の跡を示した。最初の2年間を通じて一軍での出場機会こそなかったものの、地力を蓄えながらその実力を証明する機会が訪れるのを待っていた。

 そして迎えた2019年、ついに三森選手にチャンスが訪れる。二軍での20試合でサヨナラホームランを含む2本塁打と2本の三塁打を記録し、打率.278と例年通りに奮闘を続けていた。そんな中、一軍では春先から外野手の主力選手たちが次々と離脱する非常事態に。それに伴い、開幕から二塁手として先発出場を続けていた牧原大成選手が外野に回る機会が増加し、一軍では内野手の層も薄くなっていた。

 それを受けて、4月中旬に三森選手へ一軍昇格の声がかかることに。思わぬ形で抜擢を受けた20歳の若武者は、プロ初スタメンとなった4月21日の埼玉西武戦でプロ初安打を含む3安打の活躍を見せて起用に応える。その後も三森選手は一軍に帯同を続け、4月27日から5月3日まで6試合連続安打も記録。すでに三塁打も2本放つなど、“らしさ”を1軍の舞台でも発揮した。

 その後調子を落とし、5月26日に二軍に降格すると、一軍と二軍の行き来を重ねることに。結局なかなか出場機会に恵まれず、24試合、打率.208でシーズンを終えた。ファームでは主に1,2番で起用され、キャリアハイの85試合に出場。打率.239ながらも、自己最高の4本塁打に加え、ウエスタン・リーグ3位タイの21盗塁を記録し、快足をアピールした。

 オフには、プエルトリコでのウインターリーグに参加し、「武者修行」を積んだ三森選手。野球人として貴重な経験を蓄え、走・攻・守すべての面でのレベルアップを志した。4年目の若鷹は、課題と言われる守備力を向上させ、2020年シーズンの正二塁手争いに加われるか。

(2020/2/3 追記)

ホークス・三森選手ヒーローインタビュー 2019/4/21 L-H(C)パーソル パ・リーグTV

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ホークス本多コーチ、三森の守備に厳しい目 「まだまだ練習あるのみです」
本多雄一1軍内野守備走塁コーチからの厳しい評価は期待の裏返しといえよう。

鷹3年目の三森がプロ初安打 プロ初スタメンで結果、初盗塁も決める
「9番・二塁」でプロ初スタメンとなった4月21日埼玉西武戦でプロ初安打を記録。その後快足を飛ばし、プロ初盗塁も記録した。

文・望月遼太