オリックス大城、ホークス今宮、中日高橋&京田…今季「大型化」した打者たち

2019-05-18 11:10 「Full-Count」広尾晃
オリックス・大城滉二※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

オリックス・大城滉二※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

RC27で数値が昨年より30%以上アップした選手は…

 一般的に投手と異なり、野手の成績はレギュラーになると数字的に安定するものだが、なかには突如「打撃開眼」したかのように打ちまくる選手もいる。今季はパ・リーグで「大型化」した選手が目立っている。

 RC27は、安打、長打、盗塁、四死球、犠打犠飛などを組み込んだ打撃の総合指標のRC(RunsCreated)に基づき、その打者が27アウトで平均何点取れるかを算出した数値だ。個々の打者の得点能力を表している。

 2018年に300打席以上、2019年は5月17日時点で100打席以上立った打者の中で、この数値が前年より30%以上アップした選手を見てみよう。

○パ・リーグ

大城滉二(オ) 130.6% 2.67→6.17
2019年(オ) 110打数35安3本12点6盗 率.318
2018年(オ) 377打数87安4本28点15盗 率.231

レアード(ロ) 105% 4.47→9.16
2019年(ロ) 144打数46安14本30点0盗 率.319
2018年(日) 450打数105安26本65点0盗 率.233

今宮健太(ソ) 69.1% 4.25→7.19
2019年(ソ) 163打数53安8本23点2盗 率.325
2018年(ソ) 354打数94安11本45点5盗 率.266

茂木栄五郎(楽) 56.8% 4.22→6.61
2019年(楽) 166打数49安4本15点3盗 率.295
2018年(楽) 361打数89安7本24点12盗 率.247

荻野貴司(ロ) 55.9% 4.49→7.00
2019年(ロ) 119打数38安1本10点9盗 率.319
2018年(ロ) 317打数91安2本25点20盗 率.287

甲斐拓也(ソ) 45.3% 2.71→3.93
2019年(ソ) 124打数29安4本16点3盗 率.234
2018年(ソ) 314打数67安7本37点2盗 率.213

大田泰示(日) 34.6% 5.40→7.27
2019年(日) 168打数53安8本30点3盗 率.315
2018年(日) 383打数105安14本59点3盗 率.274

デスパイネ(ソ)30.9% 5.30→6.94
2019年(ソ) 142打数37安10本23点0盗 率.261
2018年(ソ) 407打数97安29本74点0盗 率.238

 パ・リーグでは8人もの打者が「大型化」している。オリックスの大城は俊足の若手野手。今季は、打率も大幅アップ。昨年4本だった本塁打もすでに3本。昨年までは下位を打つことが多かったが、今季は3番に定着している。レアードは北海道日本ハムの主軸打者として活躍してきたが、今季千葉ロッテに移籍。成績が急上昇した。

セ・リーグで30%以上アップは3人

 今宮健太は福岡ソフトバンクの守備の要だったが、今季は中軸打者の働き。故障で離脱した柳田悠岐の穴を埋めている。楽天の茂木も大型化。千葉ロッテの荻野は入団時からリードオフマンとして期待されてきたが、故障が多く、一度も規定打席に達したことがない。今季は首位打者争いに加わる活躍。本来の実力をようやく発揮し始めたという感がある。

 福岡ソフトバンクの甲斐は「甲斐キャノン」といわれる強肩で売り出したが、今季は下位打線にあってしぶとい打撃でも存在感を強めている。北海道日本ハムの大田は巨人から移籍して活躍しているが、今季はさらに打撃が向上した。福岡ソフトバンクのデスパイネはスロースターターだったが、今季は中軸として責任を果たしている。

○セ・リーグ

京田陽太(中) 92.2% 2.40→4.61
2019年(中) 155打数45安2本11点10盗 率.290
2018年(中) 578打数136安4本44点20盗 率.235

中村悠平(ヤ) 97.8% 2.52→4.98
2019年(ヤ) 122打数34安3本12点0盗 率.279
2018年(ヤ) 341打数72安5本26点2盗 率.211

高橋周平(中) 45% 4.07→5.90
2019年(中) 142打数45安2本18点1盗 率.317
2018年(中) 433打数110安11本69点0盗 率.254

 セ・リーグは3人だが、中日の2人が目立っている。京田は今季、好成績。高橋は先週24打数16安打の大当たり。ともに内野手。中日には今季、大型新人・根尾昂が入団した。東京ヤクルトの正捕手・中村は好調東京ヤクルト打線の下位でしぶとい打撃を見せている。広島の曾澤翼に並ぶ「打てる捕手」に変わりつつある。

 ペナントレースはまだ1/3程度消化しただけだから、今後、打撃成績は変動する可能性もある。最終的に「大型化」するのはどの打者だろうか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)