ドラマは終盤に待っていた。楽天が2者連続弾で鮮やかな逆転勝利

2019-05-18 17:32 「パ・リーグ インサイト」編集部
楽天・浅村栄斗選手

楽天・浅村栄斗選手

 5月18日、ZOZOマリンスタジアムで「乳酸菌ショコラSUPER LADIES DAY」として行われた千葉ロッテと楽天の第8回戦は、楽天が8回表に逆転に成功し6対4で勝利。終盤に劇的なドラマを演出し、カード成績を1勝1敗の五分に戻した。

 まず攻勢に出たのは千葉ロッテだった。1回裏、1番・荻野貴司選手選手が楽天の先発・石橋良太投手の高めに浮いた直球をとらえると、鋭い打球はそのまま左翼席に突き刺さる2号ソロ。「今日はレディースデーで、女性の方もたくさん来られていると思うので、試合も楽しんでもらえればと思います」という言葉通りの先頭打者弾で、早くも球場に大歓声を巻き起こした。

 これで勢いに乗った千葉ロッテ打線がたたみかける。2回裏、7番・中村奨吾選手と8番・藤岡裕大選手の連打、9番・吉田裕太選手の犠打で1死2,3塁のチャンスを演出する。ここで、荻野貴選手が右翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、千葉ロッテがリードを3点に広げた。

 リードオフマンが3打点をたたき出す活躍を見せれば、中軸も黙ってはいない。3回裏、4番・井上晴哉選手選手が真ん中に入った変化球をジャストミート。打球はあっという間にバックスクリーン左へ突き刺さる6号ソロとなった。試合序盤、3イニングで千葉ロッテが早くも4点のリードを握った。

 反撃に出たい楽天は4回表、千葉ロッテ先発・ボルシンガー投手から5番・ウィーラー選手の安打などで1死満塁のチャンスを作る。しかし、7番・ブラッシュ選手が三振に倒れ、8番・嶋基宏選手も内野ゴロ。一発が出れば同点という場面だったが、ボルシンガー投手の粘投を前に、得点とはならなかった。

 これで千葉ロッテが主導権を握ったかに見えたが、楽天もこのままでは終わらない。6回表、ウィーラー選手が真ん中に甘く入った直球を逃さずに振り抜くと、美しいアーチを描いた打球は左中間スタンドに飛び込む9号ソロ。豪快な一発で楽天が3点差に迫った。

 リードを守りたい千葉ロッテは継投策を展開。6回1失点のボルシンガー投手に代わり、7回表を2番手・酒居知史投手が3人で抑える。

 この継投策が試合を大きく左右する。8回表、千葉ロッテの3番手・唐川侑己投手に対し、敵失で無死1塁とすると、2番・藤田一也選手が適時二塁打を放って楽天が2点差に迫る。これでは終わらず、続く3番・浅村栄斗選手が左中間スタンドへ起死回生の同点10号2ラン。さらに、4番・島内宏明選手が放った打球は、右翼スタンドに飛び込む勝ち越しの4号ソロ。終盤に一挙3点の猛攻を見せた楽天が、土壇場で試合をひっくり返した。

 一転してリードをする展開となった楽天は勝利の方程式を発動。8回裏を宋家豪投手がピンチを背負いながらも無失点で抑える。9回表に打線が島内選手の内野ゴロで1点を加えてリードを2点に広げ、9回裏は守護神・松井裕樹投手が締めて試合終了。楽天が対6対4で勝利した。

 勝利した楽天は、何と言っても終盤で2本の本塁打が生まれ、逆転に成功したことが大きい。試合を決める一発は、まさに中軸の仕事といったところだろう。一方、敗れた千葉ロッテは序盤で試合の流れを掴みながらも、失策を機に逆転を許し、手痛い敗戦となった。
文・吉田貴