パ・リーグの俊足好打者の華麗なる共演! 4月の二塁打ベース到達最速王は?

2019-05-20 11:00 キビタキビオ

3・4月の二塁打時到達タイム王者は……?

「もう二塁まで!?」と驚く超速走塁が二塁打の魅力

 前年の2018年シーズンで両リーグ合計2,577本。本塁打の1,681本よりもはるかに多く発生している二塁打は、プロ野球では見慣れた光景になっている。打球が外野の頭を越えたり、間を抜ければ、どんな選手でもラクに二塁までたどり着く。

 だが、ときには普通の感覚だとシングルヒットという場面で、気がついたら「もう二塁まで来ている!?」というシーンもある。

 そんな驚愕の二塁打を披露したパ・リーグのスピードスターたちは誰なのか? 開幕から4月30日までの二塁打時到達タイムのトップ5を集計したので紹介していこう。

右打者で5位に入る身体能力が魅力の楽天・オコエ瑠偉選手

 関東第一高校時代から群を抜いていたオコエ瑠偉選手(楽天)の身体能力はプロ入り後もトップクラスに位置する。二塁到達タイム7秒75はリーグ5位となるタイムだ。

 ここで二塁打のタイムの評価基準について述べておくと、一般的に「7秒台であれば十分速い」と考えていい。足に磨きをかけたスペシャリストだけが到達できる“聖域"とまでいっていいだろう。

 オコエ選手のタイムと順位は、単純に「足が速い」と評価できる一方、他にも独自の個性がみえてくる。
 まず、右打者であるということ。右打席は左打席に比べて走る距離がわずかながら長くなる。タイム争いにおいては明らかに不利だ。

 そして、皮肉にも技術の“未熟さ”から身体能力の高さが感じとれるということ。7秒75を出したときの走塁は、打ってから打球の行方を追っていてスタートは遅かった。さらに、一塁を回って二塁へ向かう走路もかなり大きく膨らんでいた。だが、それでもリーグ5位である。長い脚で跳躍するように走るバネの強さに、底知れぬ可能性を感じずにはいられない。

 今後、無駄のない走塁技術を身に着けたら、もっと良いタイムが出るだろう。

無駄のない走りで二塁を奪う日本ハム・中島卓也選手

 ファウル打ちの名人にして、2015年盗塁王でもある中島卓也選手(北海道日本ハム)は、職人気質の選手。二塁打における走りも無駄がなく、涼しい顔をして二塁へ到達する。
 そのタイムは7秒66で4位に入った。打った瞬間から全力で走り出し、一塁を回る。左中間の真ん中付近に落ちた打球をセンターが追いつくのに精一杯になったのを見逃さず、一気に二塁へ向かう。

 このときの走路が「技あり」のポイントだ。中島選手は、一塁と二塁のベースを結んだラインにかなり近いところを走っていた。一塁ベース付近で小回りをきかせたターンをしたのだろう。

 より最短距離に近い走りをすれば、無駄はなくなる。二塁打の走塁ひとつをとっても、中島選手には確固たる技術がある。それを感じさせる好タイムだ。