埼玉西武山川、両リーグ最速20号&66発ペースで大記録は生まれるか? 過去の大打者と比較

2019-05-22 10:50 「Full-Count」広尾晃
埼玉西武・山川穂高※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

埼玉西武・山川穂高※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

埼玉西武山川は21日の福岡ソフトバンク戦で両リーグ最速の20号を放つ

 埼玉西武の山川穂高内野手は、出身地である沖縄県の沖縄セルラースタジアム那覇で行われた21日福岡ソフトバンク戦の7回に勝利を決定的にする今季20号本塁打を打った。

 20本塁打は両リーグ通じて断トツの1位、月間でもリーグ1位の9本塁打となった。埼玉西武はあと5月、7試合を残している。月間本塁打の記録を見ていこう。

NPBの月間本塁打記録5傑

18本 W.バレンティン(東京ヤクルト) 2013年8月/26試合
16本 門田博光(南海) 1981年7月/21試合
16本 江藤智(広島) 1994年8月/26試合
16本 阿部慎之助(巨人) 2004年4月/23試合
16本 筒香嘉智(横浜DeNA) 2016年7月/24試合

 かなり高いハードルではあることが分かる。絶好調な山川は残り試合でどこまで迫ることができるだろうか。5月22日の時点で、埼玉西武は今季43試合を消化。残り試合はちょうど100試合だが、このペースで打てば、最終的には66本に達することになる。

シーズン本塁打1位はバレンティンの60本、2位は55本で王貞治らが並ぶ

NPBシーズン本塁打記録 50本以上

1 W.バレンティン(ヤ) 2013年60本
2 王貞治(巨) 1964年55本
2 T.ローズ(近) 2001年55本
2 A.カブレラ(西) 2002年55本
5 R.バース(神) 1985年54本
6 野村克也(南) 1963年52本
6 落合博満(ロ) 1985年52本
8 小鶴誠(松竹) 1950年51本
8 王貞治(巨) 1973年51本
8 T.ローズ(近) 2003年51本
11 王貞治(巨) 1977年50本
11 落合博満(ロ) 1986年50本
11 松井秀喜(巨) 2002年50本
11 A.カブレラ(西) 2003年50本

 平成になって、各球団の本拠地球場は大型化した。以後のNPBで本塁打を量産したのはほとんどが外国人打者であり、日本人で平成以降、50本を打ったのは、2002年の巨人、松井秀喜だけだ。

 これに続くのは、山川のチームメイトの中村剛也が、2009年、11年に記録した48本。特に2011年は「統一球」が導入された年で、NPBの総本塁打数が2010年の1605本から939本に激減した年だけに価値は高いと言えるが、その中村をしても50本の大台には届かなかった。昨年の山川はこの中村剛也の記録に次ぐ47本塁打。シーズン50本に一番近い打者にはなっていたのだ。

 山川の打撃の特徴は波が少ないこと。昨年の7月以降の月間本塁打は、7月8本、8月9本、9、10月11本、2019年3、4月11本、5月はここまで9本と、大きな落ち込みなく本塁打が続いている。5月12日には日本人選手最速の321試合で100本塁打を記録したが、勢いは止まらない。

 今後、さらにマークは厳しくなるだろう。怖いのは怪我と故障だが、それを克服すれば、令和最初のホームラン王と50本塁打の栄冠は、かなり高い確率で山川穂高の頭上に輝くのではないか。

(広尾晃 / Koh Hiroo)