清宮選手、初フル出場で濃密3時間20分。守備では「体で止めてれば…」

2018-03-04 12:39 「Full-Count」石川加奈子
北海道日本ハム・清宮幸太郎選手

北海道日本ハム・清宮幸太郎選手

打撃では2四死球で4試合連続出塁「そこは大事にしている持ち味」

北海道日本ハムの清宮幸太郎内野手が3日、本拠地での千葉ロッテ戦に「6番・一塁」で先発し、実戦5試合目で初めてフル出場した。打っては2打数無安打ながら2四死球で出塁し、守っては難しい打球に遭遇。攻守に渡って経験値を上げる濃密な3時間20分になった。

まずは攻撃だ。2回2死走者なしで迎えた第1打席は、プロ通算123勝を挙げている涌井秀章投手と対戦した。カウント1-0から142キロの内角直球を強振して一塁ライナー。「とらえたところもいい感じでした」と感触を振り返った。

ただ、相手が実戦初登板であったことも忘れなかった。球筋について質問されると「う~ん、あんまり分からなかったです。もっとすごいんじゃないですかね」と現状に満足することなく、想像力を膨らませた。

第2打席は右肩に死球を受け、第3打席は四球を選んだ。第4打席は一ゴロ。4打席すべて異なる投手を相手にして、2打数無安打ながらも2四死球で、実戦4試合連続出塁となった。

「そこは大事にしている持ち味でもあるので。ヒットは出ていないけれど、ちゃんと塁に出られて良かった。(相手投手は)みなさんレベルが高かったですし、だんだん慣れていけたら」と振り返った。

打席ではルーキーとは思えない落ち着いた雰囲気を漂わせる一方、守備では悪戦苦闘した。4回1死1、2塁で井上晴哉内野手がバットの先で打った打球に対して、清宮選手は一塁ベース側に体を寄せたが、人工芝で弾んだ打球はイレギュラーして体の右側を抜けていった。

「ボールに回転がかかっていて。頭に入れてできれば良かったですけど、(打球の方向が)結構変わって。今まで土が多かったのですが、人工芝は(打球が)変わるなと思いました」と面食らった様子だった。

栗山監督は前向き「たくさんいろんなことが起こった方がいい」

続く鈴木大地内野手の強烈な当たりにはミットを右に差し出したものの、打球は一瞬で右前へ。「普通に体で止めていれば良かったです」と思わず反省が口をついた。いずれも記録は安打とはいえ、早実の先輩でもある斎藤佑樹投手に失点がつく手痛い連続適時打となってしまった。

それでも栗山英樹監督はこの日の清宮選手の守備を前向きにとらえた。「いろんなことを経験していかなきゃいけないので。無難にやるよりも、たくさんいろんなことが起こった方がいい。いい試合だったと思います」と温かい眼差しを注ぐ。

この日の試合は「4番・三塁」でフル出場したロッテ・安田尚憲内野手とのドラフト1位ルーキー対決にも注目が集まった。ともに無安打に終わり「今日はお互い様みたいな感じ」と苦笑いした清宮選手。18歳ルーキーにとってはすべてが勉強だ。経験値を上げて、開幕一軍切符をたぐり寄せる。