王柏融~2年連続打率4割、台湾人初の三冠王。日本球界で飛躍を期す“大王”~(北海道日本ハムファイターズ) 【インサイト的選手名鑑】

2019-05-30 11:30 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

【大王降臨】王柏融 「技術とパワー」を証明した今季初HR(C)パーソル パ・リーグTV

王柏融(わん・ぼーろん)/外野手

#3/1993年9月9日生まれ
182cm・93kg/右投左打


 2015年途中に台湾・Lamigoモンキーズに入団すると、翌2016年には台湾球界史上最高の打率.414、史上初のシーズン200本安打という2つの記録を樹立。29本塁打、105打点と主砲としても申し分のない数字を残し、プロ2年目でシーズンMVPに輝いた。続く2017年には打率.407、31本塁打、101打点という成績で、2年連続の打率.400超えとシーズンMVP受賞を果たす。そして、台湾球界史上2人目、台湾人選手としては初の三冠王という偉業も達成した。

 名実ともに台湾球界史上最高の打者になると、海外移籍を目指して台湾初となるポスティング制度を利用する。その結果、オフシーズンを通じて積極的な補強に動いていた北海道日本ハムが交渉権を獲得し、日本球界への移籍が決定。“大王”の愛称で親しまれた好打者が、異国の地で新たなステージへの挑戦を開始した。

 注目の来日1年目は開幕からクリーンナップとして出場。6月は打率.321と日本でもそのポテンシャルを発揮した。しかし、度重なる怪我に泣かされ、最終的に出場は88試合にとどまり、打率.255、3本塁打、35打点に終わる。オフにはWBSCプレミア12に台湾代表として出場した。

 同オフに現役を引退した田中賢介選手の背番号「3」を受け継ぎ迎えた2020年だったが、開幕から打撃不振に苦しむことに。二軍調整の期間もあり、9月には調子を取り戻したものの前年を下回る52試合、打率.207、2本塁打、9打点と悔しいシーズンとなった。3年目となる2021年は勝負の年となるだろう。台湾球界を背負って立つ“大王”は、球団の、そして母国のファンの期待に応え、後に続く後輩たちが進む未来を明るく照らす道しるべとなれるか。

【2020年一軍成績】
52試合 95打席18安打2本塁打9打点 打率.207 出塁率.263 OPS.585


(2021/2/4追記)

文・望月遼太

王柏融選手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

台湾最多823勝の名将が語る「王柏融」の凄さと課題とは?
4年間チェックし続けた台湾現地記者が語る、“大王”こと王柏融選手の人物像とは?

台湾時代の王選手をよく知る人々から見た“大王”のプレーや、その人柄が紹介された2本の記事。野球に対する真摯な姿勢と高い向上心は、異国の地での挑戦においても大いに生かされることだろう。

「プレッシャーを持つ勇気を胸に」台湾球界のスター・王柏融選手が日本での意気込みを語る
北海道日本ハムが用意した資料は107ページ栗山監督は“大王”を「ロンロン」呼び?
王選手が北海道日本ハムで気になるのは?監督も「近ちゃんと競って大記録を」

台湾球界を代表するスターの移籍とあって、王選手の入団会見は日台両国において多くの注目を集めた。北海道日本ハムとLamigo、両球団の監督や球団社長が同席する中、王選手の一問一答に加えて、両球団がこの移籍に込めた狙いや願いの一部も明かされている。

王柏融選手が古巣の歓送イベントに参加…「美しい思い出を力に」活躍誓う
台湾のファンに深く愛されている王選手の歓送イベントでは、多くの人々が会場に詰めかけて英雄との別れを惜しんだ。チームに数々の勝利をもたらしてきた“大王”の人望の厚さが、あらためてうかがえる一幕となった。

北海道日本ハム・王柏融選手の活躍を、台湾のメディアはどう見る?
2019年の開幕から1カ月以上が過ぎた5月中旬に、王選手の日本球界でのプレーを確認した台湾メディアが考えた予想成績や、台湾国内への波及効果を予想した記事。母国のメディア、そしてファンからの注目度の高さは、さすがは台湾球界を代表するスーパースターといったところだろうか。

☆王柏融選手の動画はこちらから!

《THE FEATURE PLAYER》F王 チーム打率トップ!! 大王の打撃まとめ(C)パーソル パ・リーグTV

campaign