ダルビッシュ、大谷翔平はどうだった? 先輩たちに見る吉田輝星の「プロ2戦目」の行方

2019-06-23 11:00 「パ・リーグ インサイト」吉田貴

《THE FEATURE PLAYER》F吉田輝『プロ初登板初勝利』を丸ごとマルチアングルで!!

 北海道日本ハムのドラフト1位ルーキー・吉田輝星投手は、プロ初登板で5回、84球、1失点の好投を見せ、初白星を手にした。驚異的な「伸び」を誇る直球で、強打者ぞろいの広島打線をねじ伏せるその姿は、まさに甲子園のスターと呼ぶにふさわしいものだった。

 ただ当然のことながら、プロ初登板が終わっても、シーズンは続く。吉田輝投手と同じく、プロ初登板で爪痕を残した先輩たちの「プロ2戦目」は、どのような結果だったのか。

ダルビッシュ有投手 2004年ドラフト1巡目

【プロ初登板】
2005年6月15日 広島戦

8.0回、被安打9、3奪三振、2失点、プロ初先発初勝利

【プロ2戦目】
2005年6月27日 西武戦

7回、被安打5、4奪三振、2失点、プロ2勝目

 奇しくも、ダルビッシュ有投手のプロ初先発も、吉田輝投手と同じ広島戦だった。最終回に新井貴浩氏、野村謙二郎氏に2者連続アーチを浴びて惜しくも完封は逃したが、圧巻の投球でプロ初先発初勝利を手にしている。勢いそのままに、プロ2戦目の西武戦でも7回2失点と試合を作り、見事2勝目。これで完全に先発ローテーションとしての立場を確立し、高卒ルーキーながら14試合に登板、5勝5敗、防御率3.53の結果を残した。

斎藤佑樹投手 2010年ドラフト1位

【プロ初登板】
2011年4月17日 千葉ロッテ戦

5回、被安打6、2奪三振、4失点(自責1) プロ初先発初勝利

【プロ2戦目】
2011年4月24日 楽天戦

6回、被安打8、3奪三振、3失点 プロ2勝目

 斎藤佑樹投手のプロ初登板は、2011年シーズンの開幕5戦目だった。初回から井口資仁選手(現・千葉ロッテ監督)に先制2ランを許したものの、直後に味方が満塁弾で逆転。ほろ苦いデビューではあったものの、プロ初先発初勝利をつかんだ。プロ2試合目となった楽天戦では2本塁打を浴びながらも3失点でまとめ、2勝目を手にしている。最終的にこの年は、自己最多の19試合に登板し、6勝6敗、防御率2.69と、いずれもキャリアハイの成績を残した。

大谷翔平選手 2012年ドラフト1位

【プロ初登板】 
2013年5月23日 東京ヤクルト戦

5回、被安打6、2奪三振、2失点 勝敗つかず

【プロ2戦目】
2013年6月1日 中日戦

5回、被安打4、4奪三振、3失点 プロ初勝利

 大谷選手が投手として初めてプロの舞台に立ったのは、今から6年前の5月23日だ。当時から直球の威力は十分で、この日も最速157キロを計測。5回2失点で勝敗はつかなかったが、続く2戦目では最速156キロの直球で中日打線を5回3失点に抑え、初勝利を手にしている。ただ、シーズンでは13試合に登板し、3勝0敗、防御率4.23。後の大活躍は枚挙に暇がないが、少なくとも1年目の「投手・大谷」は、プロの高い壁にぶつかったと言える。

有原航平投手 2014年ドラフト1位

【プロ初登板】
2015年5月15日 オリックス戦

6回、被安打4、4奪三振、2失点 プロ初先発初勝利

【プロ2戦目】
5月24日 福岡ソフトバンク戦

5回、被安打9、6奪三振、6失点 敗戦投手

 現在、北海道日本ハムのエースとして君臨する有原投手。そのデビュー戦は2015年だ。初回に1点を失いながらも、以降は最速151キロの直球で安定した投球を披露。6回2失点でマウンドを降りた直後、味方の猛攻で逆転に成功し、プロ初勝利を挙げた。しかし、2戦目の福岡ソフトバンク戦では、松田宣浩選手、内川聖一選手にそれぞれ本塁打を許すなどし、6失点。文字通り「プロの洗礼」を浴び、悔しい初黒星を喫している。ただ、この経験をバネにローテーションを守り抜き、18試合、8勝6敗、防御率4.79でパ・リーグ新人王を獲得した。

2018年ドラフト1位・吉田輝星の2戦目は……?

 もちろんたった2試合の結果では、ルーキーの将来性を予測することはできない。しかし、プロ2戦目は初登板よりも緊張が解け、より本来の投球を見せる可能性も高まってくる。まだまだ伸びしろを残している吉田輝投手が、果たしてどのような登板を見せるか注目したい。

文・吉田貴

ファイターズ・吉田輝投手ヒーローインタビュー 2019/6/12 F-C