昨季は全員が規定打席に到達。交流戦における、各球団のチーム内首位打者は?

2019-06-27 11:55 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

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今季もパ・リーグの勝ち越しで終わった交流戦。各球団の打線をけん引したのは?

 6月25日、2019年の「日本生命セ・パ交流戦 2019」の全日程が終了した。交流戦期間中の首位打者となったのはオリックスの中川圭太選手だが、12球団それぞれにおける「チーム内首位打者」もまた存在する。普段とは異なる投手との対戦が続くということもあって、18試合という短い期間ながら、選手ごとの好不調の差がレギュラーシーズン以上にはっきりと分かれやすいのも特徴の一つといえるだろう。

 そこで、今回はパ・リーグ6球団における、今季と昨季の交流戦チーム内首位打者と、その成績を確認。昨季のこの時期にチームで最も高いアベレージを残した選手のその後の成績を踏まえた上で、今季飛躍を果たしそうな選手たちの今後について展望していきたい。

実績十分の選手たちが揃う中、1年目から鮮烈な印象を残したのは……

 交流戦における規定打席も、レギュラーシーズンと同じく「チーム試合数×3.1」という計算式で求められる。わずか18試合と期間が短いため、毎日3~4打席に立つことができるのは交流戦期間中に主力として活躍した選手に限られてくる。以下に記す選手たちも、各球団で主力としてプレーしている選手、あるいは交流戦での活躍によってチーム内での立ち位置を確立した選手と、多くの出場機会が与えられるのも納得の面々となっている。

 パ・リーグの各球団における、交流戦期間中のチーム内首位打者は以下の通り。

北海道日本ハム:西川遥輝選手
交流戦:18試合 0本塁打 8打点 打率.329 出塁率.395
シーズン:71試合 2本塁打 24打点 打率.302 出塁率.391

楽天:ジャバリ・ブラッシュ選手
交流戦:16試合 3本塁打 14打点 打率.346 出塁率.470
シーズン:64試合 19本塁打 57打点 打率.292 出塁率.421

埼玉西武:中村剛也選手
交流戦:18試合 5本塁打 23打点 打率.348 出塁率.400
シーズン:66試合 13本塁打 55打点 打率.265 出塁率.354

千葉ロッテ:荻野貴司選手・鈴木大地選手
荻野貴選手

交流戦:18試合 2本塁打 10打点 打率.368 出塁率.435
シーズン:62試合 5本塁打 17打点 打率.335 出塁率.399

鈴木選手
交流戦:18試合 6本塁打 17打点 打率.368 出塁率.424
シーズン:67試合 12本塁打 44打点 打率.310 出塁率.379

オリックス:中川圭太選手
交流戦:18試合 0本塁打 12打点 打率.386 出塁率.419
シーズン:49試合 1本塁打 19打点 打率.321 出塁率.349

福岡ソフトバンク:松田宣浩選手
交流戦:18試合 7本塁打 14打点 打率.348 出塁率.397
シーズン:72試合 17本塁打 44打点 打率.291 出塁率.327

マリーンズ・鈴木の大活躍をマルチアングルで

 中川選手は交流戦期間中に大ブレイクを見せてレギュラーの座をつかみ、ルーキーとしては史上初となる交流戦首位打者にも輝いている。ブラッシュ選手も来日1年目ながら出色の活躍を見せ、最終盤まで打率トップを争う活躍を見せた。この2人はともにNPB1年目ながら、初対戦となるセ・リーグの投手たちにもいち早く適応して見事な成績を残している。

 残る4球団のチーム内首位打者は、いずれも過去の実績が豊富な面々となっている。西川選手は2016年に打率.355、2017年に打率.361と交流戦に強かったが、昨季は打率.227と不振だった。しかし、今季は期間中に無安打だった試合はわずか3試合のみと安定した打撃を見せており、交流戦との相性の良さをあらためて印象付けたと言えそうだ。

 鈴木選手は2016年に打率.344、2017年に打率.288、2018年に打率.338と例年交流戦に強く、今季は高打率に加えて6本塁打と長打力も飛躍的に向上。2度の1試合2本塁打、6月16日の中日戦での逆転サヨナラ打など、印象に残る活躍をたびたび披露した。荻野貴選手は2016年は交流戦への出場がなく、2017年は打率.235と今一つ。しかし、昨季は打率.360と好調で、2年続けての活躍で潮目が変わったと見ることもできるかもしれない。

 一方、松田選手は2016年に打率.222、2017年は打率.217、2018年は打率.212と、過去3年間は交流戦で苦戦を強いられていた。しかし、今季は打率.348に加えて7本塁打、14打点と長距離砲としての真価を発揮。全18試合に出場して故障者続出のチームを支え、2年ぶり8度目となる交流戦優勝にも大きく貢献している。

 今季も5本塁打、23打点と勝負強さを発揮し、交流戦における歴代最多打点記録も塗り替えた中村選手は、2005年の交流戦初年度から活躍を続けてきた。打点に加えて通算本塁打でも歴代最多記録を保持しており、これで交流戦通算記録の“二冠王”に。生ける伝説と化しつつある、といっても過言ではないだろう。元来アベレージヒッターではないが今季は打率も高く、35歳という年齢を感じさせない見事な打撃を続けている。