埼玉西武山川、最速30号も持ち続けた探求心、見据える50号 「どこにヒントが…」

2019-07-22 09:39 「Full-Count」編集部
埼玉西武・山川穂高※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

埼玉西武・山川穂高※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

両リーグ最速となる30号逆転3ランを放ちチームの勝利に貢献

■埼玉西武 10-3 オリックス(21日・メットライフ)

 埼玉西武の山川穂高内野手が21日、本拠地でのオリックス戦で両リーグ最速となる30号3ランを放ち、チームを逆転勝利に導いた。

 47本塁打を放ち、平成最後のホームラン王に輝いた昨シーズンでも、30号に到達したのは8月10日だった。「50本」を掲げて臨む今季は、開幕戦でド派手な満塁ホームランを放ち順調に数字を伸ばしていった。開幕から1か月を待たずに10号。5月には故郷・沖縄で豪快なアーチを放ち、20号に到達した。しかし、交流戦に入るとペースダウン。セ・リーグのバッテリーによる執拗なインコース攻めにも苦しんだ。

 快音から遠ざかっていた交流戦期間中、自宅で食事をとりながらテレビで他球場の試合を眺めた。「ああ、今の球を打てばなあ」「今の球は見逃せるな」「自分だったら」と客観的に見つめながら、自身の打席内容も振り返った。「自分の得点圏が低いので、『打たなきゃ』というよりも、『数字が出ていないのであれば、追い込まれるまでは決めにいって、追い込まれたら変える』というふうにした方が点は入る」。不調の底にいながらも、「どこにヒントが落ちているかわからないですからね。何がきっかけで良くなるかも、悪くなるかも」と探究心を持ち続けた。

残り55試合で20本がノルマとなる50本塁打「流れに乗らないときつい」

 しかし、7月に入ってからも調子はなかなか上向かない。7月はこれまで14試合全てに4番で出場したが、打率.118、本塁打はわずか2本と苦しんだ。前日の試合ではいい当たりもことごとく野手の正面に飛び無安打に終わっていたが、「フォームはそんなに悪くない。当たりはよかった。でも打てないときってそんなもの」と前を向いた。

 この日は6回に無死一、三塁と絶好機で打席に入ると、追い込まれながらも比嘉のスライダーを捉え、レフトスタンドに逆転アーチをかけた。山川は「(自分の)状態もあるし、来た球を打っただけ」と打席での本塁打狙いは否定したが、「足をしっかり使って振り切れた」と久々の快音に納得顔を見せた。さらに「(30号到達に)時間がかかった。ここからタイトル争いもあるし、もっとペースを上げて今日みたいなホームランを増やさないといけない」と量産体制を宣言した。

 それでもシーズン当初から目標は「50本塁打」。残り55試合で20本が最低ノルマだ。「ペースがあるけど、“50本”は流れに乗らないときつい」と漏らした山川。それでも「優勝に向かって、今日みたいな打席は大事だと思う」とチームの主砲らしく、胸を張って語っていた。

(安藤かなみ / Kanami Ando)