2年目の躍進を見せる選手たちも。昨季シーズン中のトレード、その成果と現在

2019-08-02 18:00 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

ホークス・松田遼 投げっぷり◎ 3者連続三振をマルチアングルで

 前シーズンの反省や、退団選手の穴埋めを念頭に行われるオフシーズンの補強に比べ、シーズン途中の補強はレギュラーシーズンを戦い続けるうえで浮き彫りとなった課題、もしくはケガ人のカバーといった、いわば不測の事態への緊急対応といった側面がより強いものとなってくる。

 昨季は開幕前の駆け込みトレード(阪神・榎田大樹投手と埼玉西武・岡本洋介投手)に始まり、シーズン中のトレードも6件成立した。そして、今季は7件と昨季を上回るペースで開幕後のトレードが行われ、多くの選手が新天地での飛躍を期している最中だ。

 前半戦が終わった今、あらためて昨季途中のトレードで移籍した選手たちの成績を確認してみると、新たなチームやリーグの環境により適応し、貴重な戦力として活躍している選手が存在することに気づかされる。そこで、今回はそれらの選手の現状について紹介していきたい。

(昨季の成績は移籍後のもののみを掲載。今季の成績は8月1日の試合終了時点)

福岡ソフトバンク:市川友也選手(←北海道日本ハム)

【ファーム】ホークス・市川 代打で今季第1号の一発‼ 2019/7/15 H-D(ファーム)

昨季成績:25試合 2本塁打 5打点 打率.167
今季成績:一軍出場なし

 開幕直後に捕手陣に故障者が続出したことにより、緊急補強としてシーズン開幕直後に金銭トレードで移籍。新天地でも5月から7月初旬まで控え捕手としてチームを支えたが、8月4日の試合を最後に一軍での試合出場からは遠ざかった。今季もここまで二軍では打率.313と好成績を残しているが、まだ一軍での試合出場は果たせていない。

オリックス:白崎浩之選手(←横浜DeNA)

【2回裏】バファローズ・白崎の今季第1号は豪快な同点ホームラン!! 2019/5/30 B-H

昨季成績:30試合 1本塁打 9打点 打率.239
今季成績:18試合 1本塁打 4打点 打率.212

 白崎選手は移籍後に打撃で結果を残し、8月には12試合で打率.300と好調をアピール。8月12日には移籍後初本塁打を放って存在感を示したが、9月の再昇格後は7試合で打率.158と振るわず、最終的には年間打率も.239にとどまった。2019年は二軍で打率.281と一定の数字を記録しているものの、一軍では18試合で打率.212と確実性に課題を残している。

オリックス:高城俊人選手(←横浜DeNA)

【3回裏】バファローズ・高城 移籍後初打席でヒットを放つ!! 2019/5/11 B-E

昨季成績:一軍出場なし
今季成績:5試合 0本塁打 0打点 打率.182

 高城選手は2018年の移籍後は一軍出場が1試合もなく、一軍メンバー入りを勝ち取った今春のキャンプでは初日に肉離れで離脱を強いられた。苦難を乗り越え、今季の5月に移籍後初出場を果たして5試合に出場したが、その後は再び二軍での調整が続いている。二軍でも打率.130と打撃面で結果を残せず、元中日・松井雅人選手の加入も向かい風か。

横浜DeNA:伊藤光選手(←オリックス)

昨季成績:47試合 1本塁打 11打点 打率.195
今季成績:76試合 8本塁打 27打点 打率.261

 移籍直後からさっそく主力捕手の座を手中に収め、打撃面では苦しんだものの復活の足掛かりを掴んだ。今季は開幕から正捕手としてマスクを被っており、かつてベストナインに輝いた打棒も復活。キャリアハイ(5本:2017年)を更新する8本塁打を記録し、故障離脱を強いられるまで扇の要としてチームを引っ張っていた。

横浜DeNA・赤間謙投手(←オリックス)

昨季成績:一軍出場なし
今季成績:6試合 0勝0敗 防御率5.19

 赤間投手は移籍後に二軍で12試合に登板し、防御率1.72と好投。しかし、一軍での登板機会は一度も訪れなかった。今季も二軍では24試合で1勝2セーブ、防御率1.11と引き続き安定感のある投球を続けており、一軍でも6試合に登板。そこでは結果を残せなかったが、今後も二軍で安定感のある投球を続けて再びチャンスを待ちたいところだ。