渡邊佳明(楽天)~激戦を制してレギュラー獲りへ。名将である祖父の血を受け継ぐ若鷲~【インサイト的選手名鑑】

2019-08-14 17:00 「パ・リーグ インサイト」編集部
《THE FEATURE PLAYER》E渡邊佳明 ルーキーなのに『チャンスでの強さが異常』 まとめ(C)パーソル パ・リーグTV

《THE FEATURE PLAYER》E渡邊佳明 ルーキーなのに『チャンスでの強さが異常』 まとめ(C)パーソル パ・リーグTV

渡邊佳明(わたなべ・よしあき)/内野手

#48/1997年1月8日生まれ
180cm・79kg/右投左打


 横浜高校から明治大学を経て、2018年のドラフト6位で楽天に入団。当時の横浜高校の監督であり、祖父でもある渡邊元智氏の猛反対を押し切って、名門・横浜高校野球部の門を叩いた。しかし、渡邊選手がいくら活躍してもスポットライトを浴びるのはいつも祖父。そんな厳しい環境に身を置いて反骨心を燃やし、技術と精神を磨いた。大学時代は、1年の春からベンチ入りし、2年にはレギュラーに定着。4年になった2018年の東京六大学秋季リーグでは打率.420を残して首位打者に輝き、4年間で4度もベストナインを受賞するほどの高いポテンシャルの持ち主だ。

 2019年春季キャンプは一軍でスタートし、オープン戦終了まで一軍で走り抜けた。開幕一軍への生き残りをかけて、経験がほぼゼロに等しい外野の守備にも挑戦し、首脳陣へ意欲を見せたが、惜しくも開幕一軍の切符を勝ち取ることはできなかった。開幕後の約2カ月間は二軍で実戦経験を積み、5月19日に同期の小郷裕哉選手とともに一軍初昇格を果たす。すると21日の北海道日本ハム戦で代走としてプロ初出場。23日の同カードでは初スタメン、待望の初ヒットを放ち、ようやくプロ野球選手としてのスタートを切った。

 銀次選手にも劣らない巧みなバットコントロールを武器とし、代打でも勝負強さを発揮する渡邊選手は、代打の打席の前に独特な動きを見せる。これは打席に入った際にしっかりボールに反応できるようにするために眼の周りをほぐす体操だという。中学時代から続けてきたこの眼の体操も、勝負強さの1つの要因だろう。今はまだ渡邊選手の活躍とともに祖父の名前がついてくることも多い。しかし、「渡邊元智氏の孫・渡邊佳明」ではなく、一人前のプロ野球選手としての「渡邊佳明」が評価される日はそう遠くはないはずだ。

【10回裏】イーグルスがサヨナラ勝利!! 渡邊佳明がプロ初サヨナラ打を放つ!! 2019/8/12 E-B(C)パーソル パ・リーグTV

渡邊選手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

渡邊佳明が全打席出塁、辰己涼介が勝ち越し死球。ルーキーの活躍で楽天が勝利
https://insight.official-pacificleague.com/news/14960
6月5日、楽天生命パーク宮城で行われた巨人戦に、「7番・左翼」として先発出場した渡邊選手。第1打席に先制タイムリーを放つと、その後も勢いは止まらず、4打席に立ち3安打1四球と勝利に大きく貢献した。

渡邊佳明がサヨナラタイムリー! 楽天が延長戦を制して単独3位に
https://insight.official-pacificleague.com/news/17756
8月12日、楽天生命パークで行われたオリックス戦に先発出場。同点で迎えた延長10回裏に値千金のサヨナラ打を放ち、チームを勝利に導いた。

文・後藤万結子