千葉ロッテが3位死守 選手ミーティング実施、試合前の声出しに井口監督指名

2019-09-16 19:42 「Full-Count」編集部
千葉ロッテ・井口監督※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

千葉ロッテ・井口監督※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

6回に大量6得点、今季4戦4敗の本田を打ち崩す

■千葉ロッテ 9-3 埼玉西武(16日・メットライフ)

 千葉ロッテは16日、敵地メットライフドームでの埼玉西武戦に9-3で勝利し、7月16日から約2か月間続いていた埼玉西武戦の連敗を8で止めた。ここまで4度対戦して4敗を喫していた本田を6回に集中打で打ち崩し、ついに土をつけた。

 ピンストライプのユニフォームを身にまとったナインが躍動した。1点を追う6回、埼玉西武先発・本田から先頭のマーティンが右安打で出塁すると、井上が左中間を破る二塁打で続いた。角中が四球でチャンスを広げ無死満塁とすると、清田の左適時打が飛び出し同点に追いついた。

 その後も田村の中前2点適時打などで、この回一気に6点を奪い逆転に成功。天敵・本田についに土をつけた。追い上げる埼玉西武の反撃を凌ぎ、9回2死一、二塁から清田の中越え二塁打で2点を追加してトドメを刺した。清田は「最後に1つ勝ったのはチームにとって大きい。いい勝ち方でした」とチームにとってどうしても欲しかった白星を噛みしめていた。

 9日の福岡ソフトバンク戦から北海道日本ハム、オリックスに3連勝し、勢いに乗って敵地に乗り込んだ。だが、いきなりカードの初戦に敗戦。2戦目は土壇場の9回に追いついたが、延長10回メヒアの中安打に中堅手・岡がダイビングキャッチを試みるも捕球できずサヨナラ負けした。

 3戦目も9回に追いつき延長戦にもつれこんだが、今度は延長11回に左翼手・加藤と中堅手・荻野が左飛球を追って交錯。ボールが点々とする間に打者の本塁生還を許し、2日連続で守備の乱れから悔しい敗戦を喫していた。

選手会長を務める鈴木「うちは個人で勝ってきたチームではない」

 2016年以来のクライマックス進出を狙うチームにとって、負けられない4連戦最後の1試合。この日の試合前に複数の選手が発起人となってミーティングを開き、チームの士気を改めて高めた。いつもは順番で指名していく試合前の円陣には、角中が井口監督を指名。井口監督は「ここから全勝するぞ」と現役時代と変わらないハツラツとした表情で輪の中心に立ち、ナインを鼓舞した。

 2016年以来のAクラス入りを狙う千葉ロッテ。鈴木は「ここ2年はBクラスだった。CS争いができるのは幸せ」と充実感を口にし「打てなかったり、抑えられなかったりする。うちは個人で勝ってきたチームではないし、チーム力でやってきている。誰かが誰かのミスをカバーする」と負けられない試合を強い結束で乗り切る覚悟はできている。

 この日6回の同点適時打を含む3打点を挙げた清田は現在のチームの雰囲気を「(CSに)出れるか出れないかを競っていた2010年に似ている」と言う。「(当時の)自分は1年目で、責任感もなくやらせてもらえていた。井口さんもいたし、先輩方がやりやすくしてくれていた。今は若い子たちが多く、僕や荻野が一番上。やりやすい環境を作ってあげたい」と、33歳のベテランもベンチでも声を張り上げ、チームを盛り上げる。

 チームが本拠地を置く千葉県では台風15号による大規模停電などの影響で被災地域が多く出ている。球団は義援金の寄付を行い、選手会も19日の楽天戦前に募金活動を行う予定にしている。

 今季から選手会長を務める鈴木は「(CSに行って)1試合でも多く試合を見せたい。『自分たちは影響力のあることをやっているんだ』と改めて感じた」と地元に根付くプロ野球選手としての矜持を再び呼び覚まされたという。残り6試合。そしてその先を1試合でも多く。チーム一丸となって進んでいく。

(安藤かなみ / Kanami Ando)