“月別最優秀防御率”トップの投手たちを紹介!6カ月で5人と多彩な顔ぶれに

2019-11-15 12:00 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

《THE FEATURE PLAYER》最優秀防御率!! B山本が6回1失点で規定投球回数に到達

1カ月ごとのスパンで、最も安定した投球を見せた投手たちを紹介

 今季のパ・リーグでは、先発として抜群の安定感を示した山本由伸投手がシーズン最終登板で規定投球回に到達し、見事に自身初の最優秀防御率の栄冠に輝いた。規定投球回到達者がわずかに6人と、先発投手にとっては苦難のシーズンともなったが、シーズントータルではなく、1カ月ごとに区切った場合、各月ごとに最も優れた防御率を記録した投手は、どのような顔ぶれになっているのだろうか。

 今回は、4月から9月までの各月において、パ・リーグで最も優れた防御率を記録した投手たちを紹介。いわば“月別最優秀防御率”とも呼べる投手たちとその成績を、「大樹生命月間MVP賞」を受賞した投手たちと共に記していきたい。

短い期間の集計であっても、その顔ぶれを見ていくと……

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 今季のパ・リーグの4月から9月までの各月における、1カ月間での規定投球回に到達した投手の中で、最も優れた防御率を記録した投手たちと、その成績は以下の通りだ。

4月:有原航平投手(北海道日本ハム)
月間成績:
4試合 3勝0敗 28回 27奪三振 防御率0.64
シーズン成績:24試合 15勝8敗 164.1回 161奪三振 防御率2.46

5月:山本由伸投手(オリックス)
月間成績:
4試合 2勝1敗 27.2回 22奪三振 防御率1.30
シーズン成績:20試合 8勝6敗 143回 127奪三振 防御率1.95

6月:山本由伸投手(オリックス)
月間成績:
4試合 1勝1敗 28回 29奪三振 防御率2.25
シーズン成績:同上

7月:美馬学投手(楽天)
月間成績:
3試合 1勝0敗 22回 18奪三振 防御率1.64
シーズン成績:25試合 8勝5敗 143.2回 112奪三振 防御率4.01

8月:種市篤暉投手(千葉ロッテ)
月間成績:
4試合 2勝1敗 28回 35奪三振 防御率1.61
シーズン成績:26試合 8勝2敗 116.2回 135奪三振 防御率3.24

9月:ニール投手(埼玉西武)
月間成績:
4試合 4勝0敗 27.1回 14奪三振 防御率0.66
シーズン成績:17試合 12勝1敗 100.1回 51奪三振 防御率2.87

 シーズン全体の最優秀防御率を受賞した選手でもある山本投手は、2カ月連続で月別の最優秀防御率にも輝いている。とりわけ5月の内容は目覚ましく、山本投手にとっては2試合以上に登板した月の中で最高となる防御率を記録。全ての月で防御率が1点台~2点台という抜群の安定感で、先発再転向1年目にしてあらためてその才能を証明してみせた。

 その山本投手と同じ1998年生まれの21歳である、千葉ロッテの種市投手も今季躍進を果たした一人。8月にはリーグトップの防御率1.61に加え、奪三振率11.25という素晴らしい数字を記録。通年の奪三振もイニング数を上回っており、奪三振率も10.41。将来が大いに期待できるシーズンを送った。

 若手の台頭も目立つ中で、実績ある2投手も存在感を発揮。開幕から絶好のスタートを切ることに成功した有原投手と、体力的にも厳しい時期の夏場にさしかかる7月に快投を披露した美馬投手が、それぞれ月間を通じて好成績を記録。両者ともに2年ぶりとなる規定投球回にも到達している。特に有原投手は自身初の最多勝も獲得し、現時点でのキャリアハイとなる素晴らしい成績を残した。

 また、来日1年目から球団外国人投手のシーズン連勝記録となる11連勝を挙げる大活躍を見せたニール投手は、9月に27回1/3で四球0と驚異的な制球力を発揮。優勝争いが佳境を迎える大事な時期に、先発投手のやりくりに苦しむチームを完璧な投球内容で支え、リーグ制覇にも大きく貢献している。

 また、最後の2カ月(8月・種市投手、9月・ニール投手)を除いて、全ての投手がシーズン全体の規定投球回に到達した面々であることも興味深い点だ。長いスパンではなく、1カ月ごとという短い期間に区切った場合であっても、トップの座に立つには相応の地力が必要ということかもしれない。