「4番・キャプテン」の決意。内川選手が優勝へ導けるか

2016-09-11 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

1試合だけで喜んではいられない。そんなヒーローインタビューだった。福岡ソフトバンク主将で4番の内川選手が11日、埼玉西武戦で17号3ランを含む2安打4打点の活躍。「うれしかったんですけどね。(自分自身に)もっと早く打てやという気持ちでした」。お立ち台では笑顔を“封印"するように試合を振り返った姿が印象的だった。この試合次第では北海道日本ハムにマジックが点灯する可能性があったが、それを阻止し、再び0.5差に詰め寄った。

2回2死1,2塁、高谷選手が中堅に適時打を放って先制すると、3回1死1,3塁、松田選手の左翼への適時打、吉村選手の犠飛など3得点を生み序盤で4点差とした。だが、内川選手はその間の2打席で凡退。「チャンスで回ってきて結果が出なかった」。歯がゆい思いを感じていた。

このところ下位チームに3連敗中と厳しい戦いを続けていた福岡ソフトバンク。中盤の6回、2点差。まだまだ油断できないという状況で、内川選手が期待に応えた。2死1,3塁から、右中間に3ランを放って一気に差を広げた。これには工藤監督も両手を挙げて驚きの表情。プレッシャーから一瞬、解放されたのか「よっしゃあ」と1塁ベースで笑顔を浮かべた。

2日に優勝マジックが点灯したものの、2位・北海道日本ハムが脱落することなくぴったりマーク。すぐにマジックは消滅してしまったばかりか、首位の座も北海道日本ハムに明け渡した。広島カープが25年ぶりのセ・リーグ優勝を決めた10日、パ・リーグは北海道日本ハムに“逆マジック"が点灯する可能性まで生まれた。「こういう競った展開にしてしまったのは、4番とキャプテン。(自分が)打っていれば、もっと楽な展開だったと思う」。春先の首位独走から、失速。そして北海道日本ハムとのデッドヒート。年間通して4番を担ってきた立場として、自らを責めまくる日々だった。

北海道日本ハムが楽天に敗戦し、マジック点灯を阻止。「最後に優勝することが大きな目標。その中で、きょう、攝津に勝ちもつけられた。大きな目標の中に、小さな目標をクリアしていきながら、最後に皆さんと笑いたい」。中心打者だった柳田選手を欠いて戦う残りのシーズン。厳しい戦いはこれからも続くが、目の前の試合を一戦必勝で臨むだけ。「残り試合の結果で、今年1年間やってきたという結果が出る。絶対に優勝するという気持ちで頑張りますので、皆さんも一緒に戦ってください」。お立ち台での控えめな表情。だが言葉は強く「優勝」を何度も口にした。大詰めの2016シーズン。最高の結果をつかむために 、死にもの狂いで戦っていくだけだ。