【試合戦評】球団史上最多のシーズン「84」勝。4年ぶりの優勝へ、マジックは「3」

2016-09-25 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

前日は陽選手の3ラン、増井投手の好投で勝利し、優勝マジックを「5」に減らした北海道日本ハム。対する楽天は昨日の敗戦でクライマックスシリーズ進出が完全消滅。来季へつながる戦いを展開していきたいところ。今日の先発は、自身初の2桁勝利を挙げた北海道日本ハム・高梨投手と、前回好投の楽天・安樂投手で今季の今カード最終戦を迎えた。

初回、北海道日本ハムの高梨投手は3者連続三振に抑える素晴らしい立ち上がりを披露。1回裏には、3番・大谷選手が真ん中付近の直球を打ち、自身初のシーズン100安打に到達。しかし、楽天の安樂投手が連続安打で走者を出しながらも要所を締めて両者無得点に終わる。

6回まで、両先発ともに無失点に抑える投球。安樂投手は150キロ前後のストレートと110キロ台の緩いカーブを武器に得点を許さず、高梨投手も伸びのある直球で8奪三振の好投。両軍の打線が幾度となく好機を作るが、守備陣の好守にも阻まれ、得点に結びつかない。

試合が動いたのは7回表。先頭の銀次選手が四球で出塁すると、8番・藤田選手が安打を放ち1死1,2塁とする。続く足立選手が低めのフォークを捉えて適時打とし、楽天が1点を先制。その後のピンチは2番手・石井投手が打ち取り、なおも緊迫したゲーム展開が続く。

1点差で迎えた8回裏、北海道日本ハムが意地の反撃を見せる。まずは先頭の中島卓選手が楽天の2番手・金刃投手から安打を放って出塁すると、1番・西川選手が犠打を成功させ、1死2塁とする。代打・岡選手の二塁ゴロは進塁打となり、2死3塁。一打同点の場面で、3番・大谷選手がミコライオ投手の初球、151キロの速球を見事捉える。「いい場面だったのでチャンスで打てて良かったと思います」という値千金の同点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。

9回、2年連続30セーブを記録した楽天の守護神・松井裕投手と、北海道日本ハムのリリーフ陣がともに得点を許さず、試合は延長戦に突入する。

10回は無得点に終わり、1対1の同点で迎えた11回裏。大谷選手が今日3安打猛打賞となる二塁打を打ち、無死2塁。4番・中田選手と5番・田中賢選手はゴロに倒れるが、2死3塁。相手にプレッシャーをかけると、レアード選手の打席でまさかの暴投。3塁走者の大谷選手がホームを駆け抜け、北海道日本ハムが今季8度目のサヨナラ勝ちを収めた。


福岡ソフトバンクが埼玉西武に敗れたため、北海道日本ハムの優勝マジックは「3」となった。最短で9月27日に4年ぶりのリーグ優勝が決定する。一方の楽天は茂木選手が新人王候補のライバル・高梨投手から二塁打を放ち、2007年の渡辺直選手の110安打を抜いて球団新人のシーズン安打記録を更新。新人王獲得へ、直接対決で二塁打を放ってアピールに成功した。