ブランドン・ディクソン~ナックルカーブを武器とする球界屈指の「グラウンドピッチャー」~(オリックス・バファローズ)【インサイト的選手名鑑】

2020-03-01 19:00 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

【9回表】抜群の投球!! バファローズ・ディクソン 華麗に3者凡退!! 2019/6/11 B-D(C)パーソル パ・リーグTV

ブランドン・ディクソン/投手

#32/1984年11月3日生まれ
195cm・84kg/右投右打


 195cmの長身から繰り出される速球と130km/h台を計測する高速のナックルカーブを軸にした投球で、ゴロで打ち取る「グラウンドボールピッチャー」の代表格であるディクソン投手。来日初年度の2013年から23試合で8勝8敗、防御率2.77という安定した成績を残し、先発ローテーションの一角として存在感を示す。翌2014年も26試合で9勝10敗、防御率3.33と2年続けて活躍し、大躍進を見せたチームの優勝争いにも大きく貢献した。

 2015年には故障の影響で20試合の登板にとどまったものの、9勝9敗、防御率2.48と抜群の安定感を見せてキャリアハイの数字を残した。その後もオリックスのローテーションを守り続け、一定の成績を残し続けている。故障や打線とのかみ合わなさが影響して2桁勝利こそ1度もないが、2017年までの5年間は全て8勝以上、2018年も含めた6年間の通算防御率は3.33という数字が示す通り、その安定感と継続性は折り紙付きだ。

 2019年は右肩の状態が思わしくなく、開幕を二軍で迎えたが、6月9日の東京ヤクルト戦で中継ぎとして今季初登板。その後hあ中継ぎとして結果を残し続け、6月終盤からクローザーに抜てき。シーズン終了までその大役を守り抜き、37試合で2勝1敗5ホールド18セーブ、防御率3.03の成績をマークした。2020年で在籍8年目。苦しむチームを懸命に支えてきた右腕の活躍を、多くのオリックスファンが待ち望んでいることだろう。

パ・リーグ アメリカ代表プレミア12出場選手(C)パーソル パ・リーグTV

ディクソン投手をもっとよく知るために。パ・リーグインサイトの過去の記事

チームを愛し、チームに愛されるディクソン投手。今の目標は「日本人扱い」
 目を見張るようなスピードボールや圧倒的な変化球はなくとも、優れた適応力と真摯な姿勢で日本球界における自らの地位を確立してきたディクソン投手。真面目な性格や新外国人へのアドバイスといったプレー面以外での貢献度についても触れられており、チームにおけるディクソン投手の存在の大きさがうかがえる内容となっている。

「フライを打たれたら…」 オリックス・ディクソンが4勝目、最大17Mの風の中で快投
 ZOZOマリンスタジアムでの試合は、球場特有の強風もあって選手にとっては難しい環境となることも多々ある。この日は最大17メートルとひときわ強い風が舞う中での試合となったが、試合中に有効な球種を把握して好投につなげたディクソン投手の修正能力の高さが光った。

今季チーム一番乗り! 最後は冷や冷やの展開もディクソンが完封勝利を飾る
ディクソン投手が12Kの快投で自身2度目の完封勝利を飾る。打線は杉本選手がグランドスラムを放つなど11得点でオリックスが大勝
 開幕からこの日まで、オリックスは81試合連続で先発投手の完投なしという記録を続けており、この試合で完投が達成されなかった場合は82試合連続無完投という不名誉なプロ野球記録に並ぶことに。そんな状況でディクソン投手は146球を投げきる熱投を見せ、自己最多の12奪三振を記録して見事に完封勝利。チームのタイ記録到達を阻止してみせた。

文・望月遼太