【試合戦評】6回に集中打を浴びせ楽天が2桁得点の圧勝。4位浮上へ望みをつなぐ

2016-09-29 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

この日唯一のパ・リーグの開催試合であり、オリックスの今季本拠地最終戦。オリックスの先発マウンドには、今季限りでの引退を表明した08年の新人王・小松投手が上がり、現役最後の登板を迎えた。

初回、救援陣も含めたオリックスの全選手が勢ぞろいで見守る中、小松投手が最後のマウンドへ。喜びも悲しみも味わった本拠地のマウンドで、1球ごとの感触を味わうように、ゆっくりと丁寧に投じていく。カウント2-2からの5球目を痛打され、安打を許してしまうが、最後はうっすらと涙を浮かべながらマウンドを後にし、球場全体から温かい拍手が送られる。

オリックスの2番手には金子千尋投手が告げられると、楽天は四球後の好機で4番・ウィーラー選手が適時打を放ち、幸先良く1点を先制する。

対する楽天の先発は、自身連敗中の塩見投手。2本の安打と四球で初回からいきなり満塁のピンチとなるが、最後は西野選手を三振に仕留めで無失点。2回、3回は危なげなく無失点に抑え、尻上がりに調子を上げていく。

しかし、グラウンドを去る小松投手を勝利で送り出したいオリックスが4回裏に反撃。簡単に2死を奪われるも、7番・伊藤選手が打った瞬間に本塁打と分かる会心の3号ソロ。幾度もバッテリーを組んだ伊藤選手の”感謝”の一撃で試合を振り出しに戻す。

5回はともに無得点で迎えた6回表。1死から連打で好機を作り、先制打を放ったウィーラー選手が2点適時打。その後も3本の適時打が飛び出すなど、7安打を集中させて一挙8得点で突き放す。

6回裏に吉田正選手が直球を捉え、2桁本塁打に乗せる10号ソロ。ルーキーの来季へつながる一発で1点を返すも、その後の反撃は封じられ逆転ならず。4位浮上の可能性を残す楽天が、打線爆発で勝利を収めた。

これで楽天は残り5試合を残し、全日程を終えた4位・埼玉西武に1.5ゲーム差と迫った。来季へ向けて少しでも良い形で終わるためにも、最終順位が決するまで、諦めずに上を目指していく。