【林昌範の目】同一カード6連戦は中継ぎ陣の踏ん張りが鍵を握る 「時間は待ってくれない」

2020-06-30 13:31 「Full-Count」編集部
福岡ソフトバンク・津森宥紀※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

福岡ソフトバンク・津森宥紀※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

千葉ロッテは8連勝、一方オリックスは同一カード6連敗…

 林昌範です。6月19日に開幕したペナントレースは早くも明暗が分かれる結果になっています。千葉ロッテは開幕戦黒星の後に8連勝。オリックスとの6連戦で同一カード6連勝を飾り、勢いに乗っています。

 今年は新型コロナウイルスの影響で、120試合と試合数は例年より少ないですが、6連戦が続く過密日程なので選手には心身で大きな負担がかかると思います。特にパ・リーグは同一カードで6連戦の変則日程です。8月終わりまでこの日程が続くので、各球団は戦い方に神経を使い、疲労も倍増だと思います。

 僕は現役時代に中継ぎを経験していた時期が長かったので、自然と救援陣に目が向きます。ロングリリーフ、セットアッパー、クローザーと様々な役割がありますが、救援で最も大事なのは気持ちの切り替えだと思います。長いシーズンで打たれる時は必ずあります。ただ時間は待ってくれません。次の日に試合はやってきますし、登板するかもしれない。

福岡ソフトバンクのルーキー・津森を絶賛「球に気持ちが乗っていましたし、精神力の強い投手」

 ただ、打たれた後の次回登板で違うユニフォームとの対戦に変われば投手としては気持ち的に切り替えがしやすいのは事実です。これが今シーズンのように1週間同じ相手だと、精神的に相当しんどいと思います。しっかり気持ちを切り替えてマウンドに上がらないと、前回登板で打たれたことがフラッシュバックしてしまう恐れもあります。救援は繊細なポジションで1人が崩れると、その雰囲気が他の投手にも伝染して打ち込まれるケースが多々あります。勝っている試合でも「また追いつかれてしまうのではないか」とチーム全体が受け身になってしまい、逆転負けを喫してしまう。

 福岡ソフトバンクのドラフト3位ルーキー・津森宥紀投手が24日の埼玉西武戦(メットライフドーム)で12球団新人一番乗りとなるプロ初勝利を挙げましたが、21日の千葉ロッテ戦(ペイペイドーム)で井上晴哉選手に満塁アーチを浴びた後の登板でした。津森投手は千葉ロッテと埼玉西武で対戦相手が違いますが、気持ちをきっちり切り替えて埼玉西武の強力打線を抑えた快投は称賛に価すると思います。球に気持ちが乗っていましたし、精神力の強い投手だなと感心させられました。

 オリックスは千葉ロッテに6連敗を喫しましたが、まだシーズンは始まったばかりです。十分に戦える戦力はそろっているので、投打がうまくかみ合えば同一カード6連勝も十分に可能だと思います。各球団の救援陣がいかに踏ん張れるかが、ペナントレースの重要なカギを握るのではないでしょうか。

文/構成 インプレッション・平尾類