1,900本安打到達の栗山巧が小児がんと闘う子どもたちに贈った言葉

2020-10-01 16:22 「パ・リーグ インサイト」埼玉西武ライオンズ提供
写真:球団提供

写真:球団提供

9月30日のオリックス戦、栗山巧が第1打席で左中間を深々と破る二塁打を放ち、これがプロ入り通算1,900本目の安打となった。
その数字自体については過剰に意識することなく、「これからも1本1本ヒットを積み重ねていくだけです」と振り返った栗山。特に今年は随所で勝負強い打撃が光り、守備につけば“全力プレー”でファンを沸かせる。

“全力”と言えば、栗山自身も「好きな言葉の1つ」と話すが、その言葉を最近、“小児がんのこどもとその家族”に向けて色紙に書いて贈ったという。

「僕が今やるべきことを全力でがんばる。病気で今をがんばっているこどもたちも回復に向かって全力でがんばってほしいという願いと気持ちを込めて(色紙に全力と)書きました」

2014年から継続して小児がんのこどもとそのご家族の支援を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、例年実施している主催試合への招待や交流が実施できなくなった。その代わりに、「公益財団法人 がんの子どもを守る会」を通じて、「全力」というメッセージを添えて、小児がんと闘う子どもたちに色紙を贈ったのだった。

写真:球団提供

写真:球団提供

栗山はこの活動を始めたきっかけを、「小児ガンという病気で苦しんでいるこどもたちがいることを、何かで知る機会があったことがきっかけです」と振り返る。「治らない病気ということをイメージされる方もいるかもしれませんが、昔と比べて克服できる可能性も高いと同時に知りました。回復に向かってがんばっているこどもたち、周りでサポートしている人たちへ、僕のできることで力になれたらという想いから活動をスタートしました」と続けた。

そして2014年から活動を始めた栗山は、子どもたちの顔を見るたびに活動の意義を実感する。
「僕が球場に皆さんを招待してお会いできてよかったなと思うことは、『闘病生活などもあり球場で野球を見る、生のスポーツを見るということがなかなかなかったのでこの招待がきっかけになった』と言葉をいただく時です。球場に来てくださる方々は、症状が回復に向かわれているお子さんも多いので、このまま良い方向にどんどん向かってくれたらと希望を持っています」

写真:球団提供

写真:球団提供

今季はなかなかその雄姿を見せることができないが、「もっともっと皆さんに喜んでもらえる何かがあれば、僕も含めて球団とも協力して応えたいと思っています」と笑顔を見せた栗山。その“全力プレー”で積みかさねたヒットは近く金字塔となり、それが多くの人を喜ばせ、勇気づけさせることだろう。

「皆さんの前向きな気持ちを大切にがんばってほしいと願いますし、僕もがんばります。
また、球場でお会いしましょう!」と決意を口にし、栗山は次の1本を打つために今日もグラウンドに向かう。


文・西武ライオンズ広報部

関連記事