シーズン終盤の救世主に? 現在、二軍で好調な10名の中堅・ベテラン選手たち

2020-10-15 11:45 「パ・リーグ インサイト」望月遼太
(C)パーソル パ・リーグTV

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勝負のシーズン終盤戦は、チーム全体の層の厚さが問われる時期でもある

 6月に開幕した2020年のレギュラーシーズンも、いよいよ10月と11月の試合を残すのみとなった。各チームとしても、ラストスパートに向けて調子を上げていきたいところだが、今季は6連戦が続く過密気味の日程が続いている。それもあって、投手・野手ともに、蓄積疲労の影響が表れやすい時期でもあることだろう。

 チームとしての選手層が問われる状況なだけに、今後は二軍で好調を維持している選手の登用が増えてくることも考えられる。とりわけ、選手としてのピークをこれから迎える中堅、あるいは経験豊富なベテランといった年齢層の選手たちにとっては、残されたシーズンでどれだけのアピールを見せられるかが、ひいては来季以降にの活躍も結びつくはずだ。

 今回は、現在二軍で調整を続けている中堅、およびベテランと呼べる年齢の選手たちの中で、今季の一軍での出場機会が多いとはいえない選手たちを紹介していきたい。過去の活躍と今季の二軍での成績を個別に振り返っていくとともに、勝負の終盤戦における切り札となりうる、実力者たちの活躍に期待を寄せたい。

吉川光夫投手(北海道日本ハム)

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 吉川投手は2012年に最優秀防御率とリーグMVPを獲得し、同年のファイターズのリーグ制覇にも大きく貢献した実績を持つ。その後も先発陣の一角として登板を重ねたが、2016年オフにトレードで巨人に移籍。昨季途中に再びトレードで古巣復帰を果たしたものの、4試合の登板で防御率6.75と、かつてのような投球は見せられなかった。

 今季は左の中継ぎとして開幕一軍入りを果たし、5試合で防御率3.38とまずまずの投球を見せていた。しかし、7月4日の試合を最後に一軍での登板機会は訪れていない状況だ。それでも、二軍では引き続きリリーフとして登板を重ね、安定した投球を続けている。19.1イニングで12四球と制球面では課題が残るが、投球回を上回る奪三振を記録している点は大きな魅力。かつてのMVP左腕は、リリーフとして新境地を開拓した姿を見せられるか。

谷口雄也選手(北海道日本ハム)

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 現在28歳の谷口選手はプロ4年目の2014年から出場機会を増加させていき、外野のレギュラー争いへと加わった。そして、2016年には激しい定位置争いの中で83試合に出場し、打率.254、9犠打と持ち味を発揮してリーグ優勝にも貢献した。だが、レギュラー獲得も期待された2017年に右ひざの靱帯損傷という大ケガを負い、その後の2シーズンをほぼ棒に振ることになってしまう。

 それでも不屈の闘志でリハビリを乗り越えて一軍復帰を果たすと、2019年には一軍で3年ぶりとなる本塁打も記録。復活に向け、新たな一歩を踏み出した。今季は一軍では6試合の出場にとどまっているものの、二軍では27試合で5本塁打、OPS1.107とまさに格の違いを見せつけている。ケガからの復活というだけでなく、本格的なブレイクに向けて。童顔のハードパンチャーは、虎視眈々と出場機会をうかがっていることだろう。

【ファーム】ファイターズ・谷口 2打席連続ホームラン!! 2020/10/1 F-M(ファーム)(C)パーソル パ・リーグTV

下水流昂選手(楽天)

 下水流選手は広島時代に左投手キラーとして活躍し、スタメンでも代打でも随所で存在感を発揮。レギュラー獲得こそならなかったものの、勝負強い打撃を活かして2016年と2018年のセ・リーグ優勝に貢献した経験の持ち主だ。昨季途中にトレードで移籍した楽天でも、同様に対左投手の局面で巧みな打撃を披露。パ・リーグ初挑戦ながら、50試合で打率.250、出塁率.333と一定の成績を残していた。

 移籍2年目を迎え、リーグの水にも慣れた今季はさらなる活躍も期待されたが、一軍では12試合の出場で打率.125と結果を残せず。それでも二軍では安定した打撃を見せ、OPS.855と優秀な成績を記録している。一軍の打線はリーグトップの得点数を記録しているだけに、その中に割って入るのは簡単ではないだろう。だが、下水流選手には「左殺し」という明確な武器がある。自らの長所を活かし、あらためて存在感を示したいところだ。

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