大谷選手が無安打も、長距離砲2人の活躍で連勝し五分に持ち込む

2016-10-26 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

シーズンを引っ張ってきた「打」の主役が、勝利へ導いた。北海道日本ハムが26日、日本シリーズ第4戦で広島を下し、2勝2敗の五分とした。

ともに打った瞬間という打球だった。まずは中田選手。6回無死、岡田投手の初球だった。左翼へ同点のソロ本塁打。「前の打席からこういう攻めだったので、狙い通りのスライダー」と、読み勝ちの一撃だった。4回、近藤選手のタイムリーエラーという形で先制を許す嫌な展開を、一気に振り払った。中田選手は8回1死で四球を選びこの日2四球と結果を残した。

そしてとどめはレアード選手。8回2死1塁、相手の勝利の方程式の一角・ジャクソン投手から、バックスクリーンに突き刺す勝ち越しの2ラン。栗山監督も「冷静に相手のボールを捕まえてくれた」とたたえる一撃。中盤に追い付き、終盤で引き離すという理想的ともいえる展開で勝負を決めた。

今季110打点で打点王に輝いた中田選手と、39本塁打で本塁打王となったレアード選手。25日にサヨナラ打を放って試合を決めた大谷選手は、この日は4打数無安打2三振と快音はなし。だが「大谷だけじゃない」と言わんばかりの、2人の長距離砲のド派手な一発で勝利をものにした。

チームトップの21セーブを挙げているマーティン選手が不在で、抑えに不安の残る北海道日本ハムだが「困れば困るほど、最も信頼している宮西がいる」と栗山監督は中継ぎの柱・宮西投手に9回を託した。2死から四球と2安打で満塁とされ、3番の丸選手にフルカウントというピンチを招いたが、最後はスライダーで空振り三振に仕留めた。「信じていた」と指揮官。1死から、小窪選手のフェンスに届くかという大飛球を、懸命に追い付いて右飛とした岡選手の守備も大きかった。

大谷選手で敗戦というまさかのスタートとなった日本シリーズだが、ギリギリの接戦を2試合連続で制し、追い付いたことは大きい。「1試合1試合、選手たちが、強くなって、うまくなってというチーム。1分でも1秒でも長く、日本シリーズを戦っていければ必ずもっともっと前に進む。ここまで頑張っている選手を最後、北海道の皆さんと喜ばせてあげたい」と、悲願の日本一を約束し、大歓声を受けた栗山監督。27日は初戦、大谷投手に投げ勝っているジョンソン投手が中4日で先発する。本拠地の大声援を背に沢村賞投手を打ち破り、王手としたい。