福岡ソフトバンク・栗原、9年前に心奪われた左腕から豪快アーチ 「ワクワクしながら打席に」

2020-10-29 10:04 「Full-Count」藤浦一都
福岡ソフトバンク・栗原陵矢※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

福岡ソフトバンク・栗原陵矢※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

「プロには凄い投手がいるんだ」と感じてから9年、対決が実現

■福岡ソフトバンク 2-0 千葉ロッテ(28日・PayPayドーム)

 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手が28日の千葉ロッテ戦に「6番・右翼」でスタメン出場。5回に先制の15号ソロを放った。試合後には千葉ロッテの先発チェン・ウェイン投手との不思議な巡り合わせを明かした。

 この日は千賀、チェン・ウェインの2人の先発投手の熾烈な投手戦。試合を動かしたのは栗原のバットだった。

 両チーム無得点で迎えた5回、先頭打者として打席に入った栗原は、チェンの4球目の甘く入ったスライダーをきれいに振り抜いた打球は右翼席に飛び込む先制の15号ソロとなった。

 栗原は「(チェンは)僕が初めて見たプロ野球のピッチャーなんです。プロには凄いピッチャーがいるんだって思って……」と試合後に口にした。2011年、15歳の誕生日にナゴヤドームに初めてプロ野球観戦に連れて行ってもらった時に、中日の投手としてマウンドにいたのがチェンだったという。

 それから9年。同じプロ野球選手という立場で対決が実現した。「ワクワクしながら打席に立ちました。どういう球を投げるんだろうって。ベース板の(通過時の)強さ、変化球が曲がる遅さにはびっくりしました」と対戦を振り返った。

「メジャーでもやってこられたピッチャーなので、自分のレベルを知ることができた」

 最初の対決は空振り三振に斬って取られた。工藤公康監督も「1打席目を見ると難しいと思ったんですけど……」と言うほどの完敗だ。それでも1打席目で「球種を見ることができたので、そこからどう対応するか考えて」と2打席目でしっかりとリベンジしてみせた。しかもヒットではなく、本塁打という強烈なリベンジだ。

「最近はヒットもなかったので、大きな一本になりました」という栗原だが、3打席目には力のない二塁ゴロに打ち取られた。「メジャーでもやってこられたピッチャーなので、自分のレベルを知ることができた。もっともっと上にいかないといけないと思います」と慢心はない。

 この日の初対決を「プラス材料になりました」と語り「次に対戦することがあれば、今日の感覚を活かしてヒットを2本、3本と打ちたいです」と、対戦を心から楽しんでいる様子。野球少年時代に見た“凄いピッチャー”の実力を目の当たりにしながらも、次の対戦胸を躍らせる。そこに栗原のこの1年の成長の凄さがあるように思えた。