福岡ソフトバンクと千葉ロッテがぶつかり合うパーソル CS パ。福岡・PayPayドームでの決戦で鍵を握る選手は?

2020-11-14 07:00 「パ・リーグ インサイト」編集部
福岡ソフトバンク・柳田悠岐選手(左)、千葉ロッテマリーンズ・荻野貴司選手(右)(C)パーソル パ・リーグTV

福岡ソフトバンク・柳田悠岐選手(左)、千葉ロッテマリーンズ・荻野貴司選手(右)(C)パーソル パ・リーグTV

 いよいよ11月14日(土)から「2020 パーソル クライマックスシリーズ パ」が開幕。今年は福岡ソフトバンクホークスと千葉ロッテマリーンズが日本シリーズ進出を懸けてぶつかり合う。決戦の場となるのは福岡・PayPayドームだ。2020シーズンの両軍の対戦成績は、24試合12勝11敗1分と僅差で千葉ロッテが勝ち越しており、福岡ソフトバンクが唯一負け越しているも相手である。対戦成績を基に、両軍のキーマンを紹介したい。

2020シーズン対戦成績(C)PLM

2020シーズン対戦成績(C)PLM

日本シリーズ4連覇へ。対するは唯一負け越している千葉ロッテ

 2位・千葉ロッテと14ゲーム差をつける圧倒的な強さでリーグ優勝を果たした福岡ソフトバンク。9月は6試合で1勝5敗と千葉ロッテの攻略に苦戦したが、10月は6試合で5勝1敗と驚異の巻き返しを見せた。5選手で7部門のタイトルを手にした強者ぞろいの福岡ソフトバンクは、どのような試合展開をみせるか。

 好調な鴎投手陣を打ち崩す上で注目したいのは、『最多安打』のタイトルを獲得した柳田悠岐選手。PayPayドームでは59試合208打数79安打17本塁打、打率.380と本拠地で特に快音を響かせている。また、千葉ロッテ戦では打率.299、4本塁打を記録、なかでも『鷹キラー』と名高い美馬学投手には22打数8安打、打率.364と打ち込んでいるため、鴎攻略のキーマンと言えるだろう。

『最優秀中継ぎ』に輝いたモイネロ投手は、千葉ロッテに対して9試合で3安打無失点、防御率0.00と、本塁を踏ませない力強い投球でチームの勝利を引き寄せた。塁上に走者がいる際の被打率は0.00と、ピンチにも強いことがうかがえる。8回表をモイネロ投手が無失点でつなぎ、最終回を森唯斗投手が締める『勝利の方程式』を日本シリーズでも披露できるか。

 先発として千葉ロッテを迎え撃つであろう千賀滉大投手の対戦成績は3試合2勝1敗、防御率2.42。PayPayドームでは7試合5勝2敗、防御率1.93と、本拠地での好投が目立つ。初対戦の8月18日の千葉ロッテとの今季初対戦では、6.1回6失点と捕まったが、以降の2試合はどちらも8回無失点と本領発揮。『最優秀防御率』『最多勝』『最多奪三振』の3冠を手にした千賀投手は、渾身の投球で鴎打線を翻ろうできるか。

 和田毅投手は千葉ロッテに対して3試合で2勝0敗、17.1回8安打21奪三振1失点、防御率0.52と完璧に抑え込んでおり、特に同チームの左打者に対しては30打数2安打14奪三振、被打率.067と好相性を見せている。同世代が次々と引退していくなか、存在感が増しているベテラン左腕の投球にも注目だ。

【究極カーブ】ホークス・モイネロ『甲斐のミットを破壊』して2奪三振!!【凄ネロ】(C)パーソル パ・リーグTV

パーソル CS パをつかみ取った千葉ロッテ。さらなる高みを目指して

 福岡ソフトバンクに2年連続の勝ち越しを決めた千葉ロッテ。シーズン終盤に勢いをなくし3位に転落した時期もあったが、なんとか2位を死守してパーソル CS パの出場権を勝ち取った。PayPayドームでは防御率2.77と6球場の中で2位である一方、打率は.214とワーストを記録。いかに鷹投手陣を打ち崩すかが肝となる。

 そんな打線では不動のリードオフマン・荻野貴司選手に期待がかかる。福岡ソフトバンク戦では12試合51打数17安打1本塁打4打点、打率.333と福岡ソフトバンクの投手陣を打ち崩し、さらにPayPayドームでは6試合25打数9安打1本塁打2打点、打率.360、得点圏打率.500と敵地での活躍が光っている。第1戦に先発する千賀滉大投手に対しては5打数3安打、打率.600と好相性。ケガに苦しんだベテランの一打で打線を奮起させたい。

 ルーキーながらも『最優秀選手賞』を獲得した2010年の日本シリーズ制覇から10年。ベテランとしてチームをけん引している清田育宏選手は、対福岡ソフトバンク戦では14試合37打数14安打1本塁打3打点、打率.378。PayPayドームでは15打数6安打1打点、打率.400とその相性の良さがうかがえる。10月以降は打率.327とシーズン終盤にかけて調子を上げている清田選手のバットは、パーソル CS パでも火を吹くか。

 投手陣では唐川侑己投手に注目。今季は32試合1勝1敗14ホールド30.1回4失点、防御率1.19という成績でブルペンを支え、福岡ソフトバンク戦では7試合で5ホールド6回5安打5奪三振、防御率0.00と安定した投球で鷹打線を封じ込めている。また1点リードの試合では、12打数1安打5奪三振、被打率0.83と接戦に強いことがうかがえる。リードを守る熱投で、チームの勝利を引き寄せたい。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、パ・リーグのみクライマックスシリーズが開催される。短期決戦に強いと言われるリーグ覇者・ホークスが王者の貫禄を見せつけられるか。それとも逆転勝ちを得意とする千葉ロッテが「下克上」を遂げるか。日本シリーズを懸けた熱き決戦に期待が高まる。

文・下村琴葉

《THE FEATURE PLAYER》M唐川侑己 どっしり構える『救援陣の中心的存在』(C)パーソル パ・リーグTV

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