鷹・栗原陵矢&周東佑京は「必ずや日本シリーズで活躍する」 元コーチが断言する根拠とは?

2020-11-20 12:00 「Full-Count」編集部
福岡ソフトバンク・周東佑京(左)と栗原陵矢※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

福岡ソフトバンク・周東佑京(左)と栗原陵矢※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

ホークス「CSで得たものが計り知れない。チームにとって大きな上積み」

 4年連続日本一へ向け、福岡ソフトバンクは21日から巨人との日本シリーズに臨む。かつてホークスでヘッドコーチ、監督代行を含め13年間指導者を歴任し、その後オリックス監督も務めた森脇浩司氏は、注目選手に栗原陵矢捕手と周東佑京内野手の若手2人を挙げ、「必ずや日本シリーズで活躍すると思う」と断言した。

 栗原は6年目の今季、華々しくブレーク。登録は捕手だが、主に一塁と外野で起用され、打率.243、17本塁打、73打点と持ち前の打力が開花した。9番以外の全打順でスタメン出場し、最も多かったのは5番の47試合だった。

 14、15日に行われた千葉ロッテとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」では2戦とも「5番・右翼」で先発に名を連ね、計5打数無安打。ヒットは出なかったが、実は貴重な働きをしていた。第1戦で2点を追う6回無死一、二塁という、とてつもなくプレッシャーのかかる場面で、見事に投前へ送りバントを決め、同点劇のお膳立て。さらに同点の8回無死一塁でも、再び投犠打を決め、甲斐の決勝適時内野安打につなげたのだ。

 森脇氏は「強打が売りの栗原ですが、実はバントもおそらくホークスで1番うまい」と明かし、「内・外野をそつなく守れる上、小技もこなし、勝負強い。オールマイティーなのでスタメンで起用しやすい」と評する。

周東も「CSで精神面の成長がうかがえた」

 一方、周東については「CSで精神面の成長がうかがえた」と指摘する森脇氏。言うまでもなく、周東は今季1番打者としてレギュラーに定着し、メジャー記録をも上回る「13試合連続盗塁」の日本記録を樹立。シーズン50盗塁で初めてタイトルも獲得した。CSでは第1戦で4打数無安打。第2戦も第1打席は二ゴロに倒れたが、第2打席で左翼線二塁打を放つと、1点リードで迎えた7回にも右中間を破る適時三塁打で、貴重な追加点をもぎ取った。

 森脇氏は「二塁守備では第1戦で、失策こそ記録されなかったが、藤岡の二遊間のゴロをさばいた後の送球がそれて内野安打にしたり、併殺を取れそうなケースで、一塁送球がワンバウンドになり打者走者を生かしてしまうプレーが見られた」と指摘。その上で「周東はシーズン中、2失策した試合中にベンチで涙を見せた。これには賛否両論あるが、CSではきっちりバットで取り返した。そこに、たくましさを感じた」と言う。

 昨年の日本シリーズでは、栗原は甲斐、高谷に次ぐ第3捕手の立場で、全4試合にベンチ入りしたものの、出番なしに終わった。周東も代走と守備固めでの出場で、打席は1度だけ(投犠打)だった。森脇氏は「2人がCSで得たものは計り知れない。日本シリーズへ向け、チームにとって大きな上積みになった。一方で、柳田、グラシアル、中村晃ら主軸がしっかりしているので、彼らはそれほど責任を背負い込む必要がない。自分をアピールすることだけに集中して欲しい」と語る。昨年のシリーズでは存在感を示せなかった2人が、2年連続の対戦となった相手の巨人にとってはなんとも不気味だ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)