平良海馬が奪った三振集。勢い・キレ・ノビ◎な若獅子の真っ向勝負を見よ!【注目動画】

2020-11-22 17:07 「パ・リーグ インサイト」編集部
平良海馬投手(C)パーソル パ・リーグTV

平良海馬投手(C)パーソル パ・リーグTV

「パーソル パ・リーグTV」のYoutubeチャンネルでは、11月20日から「THE FEATURE PLAYER」と題し、激闘の2020シーズンを選手に注目して振り返る動画を順次公開していく。今回は各球団から2選手ずつ、全12人の選手をピックアップ。この動画ではキラリと光る、プロフェッショナルならではそのパワーやテクニックなど、「パーソル パ・リーグTV」ならではのポイントからその選手の魅力を紹介する。

 本記事では昨季後半に頭角を現し、今季は開幕から圧巻の投球を見せブレイクした平良海馬投手を取り上げる。平良投手は開幕から10試合に登板し、9.2回を投げヒットを一本も許さない「実質ノーヒットノーラン」達成で大きな注目を浴びた。今季は勝ちパターンとしてフルシーズンでの活躍。登板した53イニングを上回る62個の三振を奪い、チームの終盤の巻き返しに大きく貢献した。そこで今回は、「三振」に注目して平良選手をピックアップ。大躍進を遂げた2020シーズンの平良投手が「ズドン・グイン」と奪った三振をまとめた動画の見どころを紹介していく。

平良海馬 これは打てない…『ズドン・グインと奪三振』まとめ《THE FEATURE PLAYER》

真っ向勝負で挑み続けたことの価値。「平良vs浅村」で見せた平良海馬の強心臓っぷり

 7月19日の楽天戦、平良投手は2点リードの7回裏に無死満塁で楽天のクリーンアップを迎える大ピンチでマウンドに上がった。ここまでは10試合に登板し、得点だけでなく安打すら許さない圧倒的なピッチングを展開。しかし、この試合でついに好打者・浅村栄斗選手に捉えられる。追い込みながらも148km/hのカットボールを中前に弾かれ、今季初の被安打となる同点適時打を浴びた。平良投手はその後、内田靖人選手に満塁本塁打も浴び3失点。悔しさが残る登板となった。

 浅村選手にトッププロのバッティングを見せつけられた平良投手。しかし20歳の若き剛腕は、以降も浅村選手との対決に臆することなくさらに成長を遂げた。9月26日の楽天戦では、3点リードの8回表、無死1、2塁と一発同点の場面で浅村選手との対決を迎える。ここで平良投手持ち前の「強心臓」で浅村選手を圧倒。155km/h、154km/h、156km/hと全球真っすぐ勝負。3球続けてストレートで空振りを奪い、見事三振に抑えリベンジを果たした(動画07:28〜)

 今季は浅村選手と10打席対戦し8打数3安打、被打率.375。数字上では決して抑え込んだとは言い難い。しかし、それ以上に浅村選手から奪った5つのアウト全てが三振だったことは、平良投手が真っ向勝負を挑み続けた結果だと言える。今季本塁打王を獲得した強打者との真剣勝負は、平良投手をさらに成長させたに違いない。平良投手の魅力である「強心臓」に注目してほしい。

ストレートも変化球も「破壊力」抜群。真っすぐを引き立たせる「キレのあるスライダー」に注目

「強心臓」が象徴された試合となったのは、8月5日の北海道日本ハム戦だ。この試合も1死満塁で上位打線を迎える大ピンチでマウンドへ上がった。ここで迎えた西川遥輝選手、松本剛選手に対して全球ストレートで勝負。平良投手のスピンの効いた伸びのあるストレートにバットが空を切る。2者連続三振を奪う、見事な火消しを果たした。

 次の回も登板した平良投手は、剛速球だけでなくキレのある変化球も織り交ぜて打者を翻ろう。中軸を迎えたこの回のアウトをすべて三振で奪い、1.2回で5奪三振の好投を見せた(動画03:41〜)。この試合の登板から見る平良投手の魅力は、キレのあるスライダーだろう。最速160km/hのストレートももちろん魅力的だが、今季の投球の11.8%を占めるスライダーも一級品だ。

 打点王に輝いた4番・中田翔選手に対しては、速球で追い込むと最後はキレのあるスライダーで空振り三振を奪った(動画03:55~)。今季のスライダーの被打率は.038と、最速160km/hの剛速球ストレート(動画02:31〜)に並ぶ平良投手の強力な武器と言えるだろう。

 役割的にも強打者やピンチの場面での登板が多い平良投手。しかし、どんな状況でも真っ向勝負で挑み続ける平良投手はどんどん進化を遂げている。20歳という若さで埼玉西武のセットアッパーとしてブルペン陣を支える平良投手。そんな彼が「ズドン・グイン」と奪う三振に今一度注目してみてはいかがだろうか。

文・小野寺穂高

campaign