パ・リーグから11選手が選出。WBC出場メンバー19人を発表

2016-12-21 17:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

来年3月に開催される2017 WORLD BASEBALL CLASSIC (以下WBC)に出場する侍ジャパンのメンバー19人(青木宣親選手含む)が発表された。最終メンバーは28人。残り9人の選手が発表される時期は不明だが、この19人が日本代表に欠かせない戦力であることは間違いない。

このうちパ・リーグから選ばれた選手は、投手5人、野手6人の計11人。ほとんどの選手は、11月10日から13日にかけて東京ドームで行われたメキシコ、オランダ代表との強化試合に参加している。ここでは、その強化試合の成績も踏まえて、日の丸を背負って戦うパ・リーグの選手たちをご紹介したい。

【WBC出場投手の今季成績】
・大谷 翔平選手(北海道日本ハム)
投手:21試合10勝4敗1ホールド140回 174奪三振 防御率1.86
野手:104試合323打数104安打22本塁打67打点 打率.322
・増井 浩俊投手(北海道日本ハム)
30試合10勝3敗10セーブ1ホールド81回 71奪三振 防御率2.44
・宮西 尚生投手(北海道日本ハム)
58試合3勝1敗2セーブ39ホールド47回1/3 36奪三振 防御率1.52
・牧田 和久投手(埼玉西武)
50試合7勝1敗25ホールド78回2/3 43奪三振 防御率1.60
・則本 昂大投手(楽天)
28試合11勝11敗195回216奪三振 防御率2.91

今季、北海道日本ハムを日本一に導き、パ・リーグMVPにも選ばれた大谷選手は、11月の強化試合では代打・指名打者として起用され、圧倒的な存在感を見せつけた。全4試合の打率は驚異の.455。本塁打や稀にみる認定二塁打も飛び出し、その一打で試合の流れを一気に引き寄せる場面も多々見られた。本戦は投手として起用される見込みだが、投打のどちらでも予想を上回る活躍を見せてくれることだろう。

今季、両リーグ16年ぶりの10勝10セーブを挙げた増井投手は、強化試合の第2戦の2番手投手として登板し、3回1失点。パ・リーグの最優秀中継ぎに輝いた宮西投手は、2試合に登板して1回2/3を無失点。手堅く信頼のおける2投手は、納得の選出と言える。

牧田投手、則本投手は、11月の強化試合には登板せず、本戦出場が決定した。牧田投手は今季、中継ぎで50試合登板を達成しながらも7勝を挙げ、十分な活躍を見せた。則本投手は、福岡ソフトバンクの杉内投手(現・巨人) 以来となる3年連続200奪三振をマークし、奪三振王に輝いた。両選手とも日本代表経験があり、実力は折り紙つき。強化試合では投手陣の失点が目立ったが、守り勝つ日本の野球の要となってほしい。

【WBC出場野手の今季成績】
・嶋 基宏選手(楽天)
80試合199打数54安打2本塁打17打点 打率.271
・大野 奨太選手(北海道日本ハム)
109試合282打数69安打5本塁打35打点 打率.245
・中田 翔選手(北海道日本ハム)
141試合569打数142安打25本塁打110打点 打率.250
・松田 宣浩選手(福岡ソフトバンク)
143試合548打数142安打27本塁打85打点 打率.259
・内川 聖一選手(福岡ソフトバンク)
141試合556打数169安打18本塁打106打点 打率.304
・秋山 翔吾選手(埼玉西武)
143試合578打数171安打11本塁打62打点 打率.296

嶋選手は国際大会の経験が豊富で、楽天投手陣以外からも厚く信頼される、日本代表の扇の要だ。そして松田選手とともに、チームを鼓舞するムードメーカーでもある。普段はそれぞれ異なる立場で戦う選手たちをまとめる、元代表キャプテンとしての手腕にも期待したい。

大野選手は、強化試合3戦目の延長タイブレークで殊勲打を放ち、日本代表チームに劇的勝利をもたらした。出場全3試合の打率も.429と非常に高い。「打てる捕手」の不在が叫ばれる近年の野球界で、大谷選手をはじめとした一流投手をリードする守備力と、勝負強い打撃を兼ね備えた大野選手のような存在は心強い。

中田選手は、今季のパ・リーグ打点王。内川選手は、中田選手に次ぐ106打点を挙げた。どちらも、チームで4番に座る主軸の打者だ。特に内川選手は、これで自身3度目のWBC出場となる。これまでの経験を生かし、打席でもそれ以外でも野手陣をけん引する役割が求められる。

秋山選手は今季、自身3度目となるゴールデングラブ賞を受賞。堅い外野守備が頼もしい選手だが、強化試合では献身的な打撃も光った。2番、9番、1番と役割の異なるさまざまな打順に座ることになっても、臨機応変に対応し、自身に求められる役目を高いレベルで全うしている。広島の鈴木選手と横浜DeNAの筒香選手に次ぐ4打点も挙げた。シーズン中とは異なる守備位置、打順をあてがわれることに関する弊害は、国際大会のたびに代表チームを悩ませており、秋山選手のような器用な選手は重宝されるだろう。

3月の第4回WBC本戦までは、残り3か月ほど。初戦となる1次ラウンドでは、いきなり強豪・キューバが待ち受けているが、2009年以来2大会ぶりの世界一奪還を目指し、これまでの大会以上に熱い戦いを繰り広げてほしい。