節目の記録まであと少し。2017年に達成されそうなパ・リーグ選手の大記録

2017-01-15 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

2017年シーズン開幕まで3か月を切った。2月には春季キャンプがはじまり、過酷なシーズンに備えたチーム単位の調整が行われる。公式戦が終了したのが昨年の10月であることを思えば、シーズンの到来に期待を膨らませているファンもさぞ多いことだろう。

日本シリーズが終了して冬になり、オフシーズンに突入しても、侍ジャパンの強化試合やアジアウインターベースボールリーグなど、野球の試合は絶え間なく行われていた。だが2リーグに分かれ143試合を戦い抜くペナントレースは別格だ。半年以上あれば、下剋上も大逆転もいくらでも起こり得る。最も注視されるのは12球団の勝敗、リーグ優勝の栄冠の行方だろうが、ここではもっと焦点を絞り、長年チームの勝利に貢献してきた個人の記録に注目してみたい。2017年のペナントレースの展開に思いを馳せながら、シーズン中に大記録を達成する可能性の高いパ・リーグの選手について紹介していきたい。

【1500試合出場】
埼玉西武・栗山選手 達成まであと6試合
2016年成績:135試合477打数133安打3本塁打41打点 打率.279

プロ野球史上186人が達成した1500試合出場まであと少しと迫っているのは、2012年から昨季まで、埼玉西武のキャプテンを務めた栗山選手だ。当然、結果を残さなければ試合には出場できない。これまで刻んできた1494試合出場という途方もない数は、紛れもなく栗山選手がチームのために尽くしてきた証である。2017年は、背番号「3」を背負った浅村選手にチームリーダーのポジションを引き継ぎ、2008年以来9年ぶりのリーグ制覇を目指す。

【2000本安打】
千葉ロッテ・福浦選手 達成まであと68安打
2016年成績:36 試合82打数20安打0本塁打7打点 打率.244

史上47人しか達成していない大記録にあと68本と迫るのは、千葉ロッテ一筋23年の福浦選手だ。昨季の出場試合数は36試合に留まり、41歳で迎える2017年シーズンは踏ん張りどころとなるが、「幕張の安打製造機」としてのバットコントロールは未だ健在だ。「俺達の福浦」が大記録を達成し、球史に名を刻む日を、ファンは心待ちにしている。

【350本塁打】
埼玉西武・中村選手 達成まであと20本塁打
2016年成績:108試合387打数92安打21本塁打61打点 打率.238

埼玉西武が誇るホームランアーティスト・中村選手は、通算350本塁打到達まであと20本。昨季は怪我に泣かされたシーズンだったが、それでも20本塁打の大台に乗せてきたのはさすがというほかにない。2015年に300本塁打と1000打点を達成し、歴代3位となる6度目の本塁打王にも輝いた。ホームランバッターを輩出してきた埼玉西武の中にあっても傑出した存在であり、年齢もまだ33歳。史上19人目の400本塁打到達も夢ではない。

【350盗塁】
福岡ソフトバンク・本多選手 達成まであと16盗塁
2016年成績:110試合332打数93安打1本塁打27打点 打率.280

350盗塁を達成した選手は、これまででわずか18人である。32歳の本多選手は昨季も23盗塁をマーク。2010年、2011年には60盗塁前後に到達したポテンシャルを考えれば、どうしても控えめな印象を受けるが、一流の足の持ち主であることは疑う余地がない。2017年中の記録達成の可能性には大いに期待が持てる。

【500試合登板】
オリックス・平野投手 達成まであと9試合登板
2016年成績:58試合4勝4敗31セーブ8ホールド 61回 防御率1.92

オリックスが誇る右の鉄腕、平野投手も記録達成まであとわずか。昨季、北海道日本ハムの宮西投手が一足先に達成した記録でもある。平野投手は2011年に最優秀中継ぎに輝き、2014年には当時のパ・リーグ新記録となる40セーブをマークして最多セーブのタイトルを獲得。2015年は故障の影響で、5年連続で到達していた60試合登板の記録が途切れたが、昨季は安定して結果を残し、あらためて絶対的守護神としての地位を確立した。

【200セーブ】
福岡ソフトバンク・サファテ投手 達成まであと25セーブ
2016年成績:64試合0勝7敗43セーブ8ホールド 62.1回 防御率1.88

これまでたった5人しか達成していない200セーブに迫るのは、福岡ソフトバンクのサファテ投手。2015年にパ・リーグ新記録となる41セーブをマークし、日本記録となる43イニングス連続奪三振も達成した。そして昨季は、自身の記録を塗り替えるシーズン43セーブを記録し、2年連続で最多セーブのタイトルに輝いた。200セーブを達成した選手は、横浜の大魔神・佐々木主浩氏や「幕張の防波堤」こと千葉ロッテの小林雅英氏などであるが、サファテ投手の日本でのプロ通算年数が6年であることを考えると、あらためて驚異的なペースで大記録に迫っていることがわかる。

以上、投打における大記録を2017年シーズンに達成する可能性の高い、パ・リーグの選手たちについて紹介した。サファテ投手を除けば、すべての選手が長年チームの主力として結果を残し、節目の記録に手をかけている。

自身のコンディション、相手チームとの相性、さらに運という要素などが噛み合って、1年、2年と優れた成績を残す選手も、もちろん一流であることには間違いないが、それを5年、10年と継続できる選手は多くはない。毎年、稀代の才能だとうたわれて入ってくる新人選手の数から考えれば、ほんの一握りである。

選手は個人の記録より、チームの勝利が一番だと口を揃える。しかし彼らが少しずつ積み重ねてきた試合数、安打数、本塁打数、盗塁数、登板数、セーブ数の全てがチームの勝利につながってきたはずだ。大記録達成の日には、敵地でも盛大に祝福され、花束が贈呈される。真剣勝負にはどうしても緊張感がつきまとうが、選手が偉業を成し遂げるまでに費やした日々を振り返り、一野球ファンとして、その選手の野球界への貢献を讃えたい。