稀代のヒットメーカーが積み重ねてきた2000本。内川選手が史上51人目の大記録達成

2018-05-09 22:02 「パ・リーグ インサイト」望月遼太

5月9日、福岡ソフトバンクの内川聖一内野手が2000安打を達成した。敵地・メットライフドームでの埼玉西武戦、8回に迎えた第4打席で中前安打を放って達成。史上51人目となる大記録達成だった。

天才打者も若手時代は苦難の連続だった

大分工業高校から2000年のドラフト1巡目で横浜(現・横浜DeNA)から指名を受けた内川選手。若手時代はイップスや体調不良などで苦しんだが、2008年、日本プロ野球歴代7位、セ・リーグの日本人選手として史上最高となる打率.378で首位打者に輝き、最多安打、最高出塁率を獲得。「球界最高の右打者」として一躍スターダムにのし上がる。

翌年の第2回「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」では日本代表の世界一連覇に貢献し、2010年オフにFAを行使。プロ生活をスタートさせた横浜から、地元・九州の福岡ソフトバンクに活躍の場を移すことに。

その卓越した打撃技術はパ・リーグにおいても遺憾なく発揮され、移籍初年度の2011年に交流戦MVPを獲得。打率.338で首位打者も獲得し、長い歴史を誇る日本プロ野球において史上2人目となる「両リーグで首位打者」の快挙を成し遂げる。

翌2012年には「両リーグで最多安打」も達成し、2014年まで7年連続で打率3割以上を記録。福岡ソフトバンクが常勝軍団へ成長していく中で大きな役割を担い、球界を代表する右打者としての地位を不動のものとしていった。

昨季の無念の離脱、そしてポストシーズンでの見事な復活劇

内川選手は2016年終了時点で1896本の安打を積み重ねていたこともあり、順調にいけば2017年内に2000安打の大台に到達すると見られていた。しかし、故障による長期離脱が響いて79安打を放つにとどまり、大記録達成はお預けに。

それでも、まだ記憶に新しいクライマックスシリーズファイナルステージ、日本シリーズでの大活躍を経て迎えた今シーズン。開幕から約1カ月が経過した5月6日、ついに本拠地に詰めかけたファンの前で、記念すべき大台に到達した。

8月には36歳を迎える内川選手だが、その類い稀な打撃技術は変わらず輝きを放ち続けている。この大記録を通過点とする今後の活躍にも、大きな期待を寄せたい。