パ・リーグ「新戦力」特集~北海道日本ハム・楽天・埼玉西武編~

2016-03-22 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

2月20日に始まったオープン戦が、今月21日に終了。プロ野球公式戦開幕を3日後の25日に控え、徐々に「開幕ムード」も高まってきた。このそわそわした妙な空気感は、プロ野球ファンの方々にとっては春の風物詩と言えるだろう。

パ・リーグでは今年、三連覇を目指す福岡ソフトバンクの再びの独走となるか、あるいはそれ以外のチームは福岡ソフトバンクの「王朝」到来に待ったをかけ、再び「混パ」の展開とできるか。既存選手の期待通りの活躍はもちろんだが、行方を占うカギとなるのは、やはり新加入、あるいは新たな戦力となる選手たちだ。今回は「パ」に大きな刺激と、ファンに興奮を与えてくれるであろう選手たちを、動画とともに紹介していきたい。

北海道日本ハム

すでにリーグ屈指の面々を誇る投手陣に、即戦力の選手が多数加入した。身長190センチの長身から140キロ台後半の直球と多彩な変化球を投げ込むドラフト1位・上原健太のオープン戦登板はなかったものの、新日鉄住金かずさマジックから入団のドラフト2位・加藤貴之は、貴重な左腕としてブルペン陣に加わることが期待される。またドラフト3位・井口和朋は独特のフォームから投じる力強いストレートの印象を強く植え付けている。

新外国人は先発候補のアンソニー・バースと、リリーフ候補のクリス・マーティンの2投手。いずれも昨年メジャーで登板経験が多数あり、さらに150キロ台を計測する速球が武器という共通点がある。

またプロ3年目を迎える高梨裕稔の評価が急上昇中。伸びのあるストレートを武器に先発ローテーション入りへのアピールに成功している。まずは先発の「谷間」で着実に結果を残していきたいところだ。

野手ではドラフト6位・横尾俊建がキャンプ途中から一軍に帯同。高校時代以来とされるバントや、守備でもセカンドにも挑戦するなど、スラッガーでならした大学時代から一変、さまざまな役割に挑戦しようとしている。

楽天

2年連続のリーグ最下位からの巻き返しを狙う楽天は野手の補強が目立つ。

注目はメキシカン・リーグ二冠王のジャフェット・アマダー。ケガのため開幕に間に合うかは微妙だが、練習試合などで強烈な一撃をスタンドへ叩き込むなど、193センチ・135キロという非常に大柄な体に違わぬパワーは魅力だ。

もう一人の注目は、2013年の米ボストン・レッドソックスのワールドチャンピオンの立役者でもある、ジョニー・ゴームズ。来日が2月中旬とまだ日が浅いため環境への適応もまだではあるが、メジャー通算1203試合・162本塁打の実績が光る。

ルーキーたちはオコエ瑠偉、吉持亮汰、茂木栄五郎のドラフト1~3位のトリオがオープン戦を通じて一軍に帯同。いずれも持ち味を発揮し、大きなアピールを見せた。30代の選手がスタメンに名を連ねる傾向があった楽天打線に、新しい風を吹かせることができるだろうか。

そして忘れてはならないのが、FAで千葉ロッテから移籍してきた今江敏晃。勝負強い打撃力はもちろん、4度のゴールデン・グラブに輝いた守備力、そしてリーダーとしてもチームをまとめることが期待される。

埼玉西武

埼玉西武はドラフト1位の多和田真三郎をはじめとする全10選手がキャンプB班(二軍)スタート。ピンポイントでの補強と現有戦力の底上げで、2年連続Bクラスからの脱却を狙う。

大きな補強となったのは、台湾出身のC.C.リー。埼玉西武が長年欲していた救援陣の柱となりうるサイド右腕だ。昨年は主に米クリーブランド・インディアンス傘下のマイナーで大半を過ごしたが、150キロ台を計測するストレートを武器に、一昨年は37試合に登板した実績がある。チームには同じく台湾出身の2年目・郭俊麟と、ルーキー・呉念庭という台湾出身選手も在籍しており、母国・台湾からの視線も熱い。

先発候補のバンヘッケンは昨年、「超打高投低」と言われる韓国球界の中で、15勝をマーク。一昨年は20勝を挙げた実績を持つ。埼玉西武は菊池雄星以外の左の先発が不足しており、その期待にも応えていきたいところだ。

野手陣ではFA移籍ながらテスト入団となった木村昇吾がショートの定位置を狙う。そしてプロ4年目で公式戦未出場ながら、球界最小の身長163センチ・水口大地もキャンプ、練習試合を通じてアピールを続けて存在感を示していた。