いよいよ明日からオープン戦。たくさんのファンが詰めかけた名護での北海道日本ハムのキャンプ

2017-02-24 00:00 「パ・リーグ インサイト」松下雄馬

東京から約3時間、北海道からは約4時間のフライトを経て、沖縄県の南部に位置する那覇空港に到着。そこからさらに車で1時間半から2時間ほどの時間をかけて移動し、たどり着いたのが沖縄県名護市。ここはかつて沖縄サミットが行われた地でもある。

この名護市のきれいな海に面した名護市営球場では、昨年のチャンピオンチーム・北海道日本ハムファイターズのキャンプが行われている。2月1日から10日までの前半はアメリカ合衆国アリゾナ州ピオリアで行い、12日から明日(25日)までが名護で行われるという、現在のプロ野球チームでは唯一となる二か国での春季キャンプを行っている。

キャンプ最終日の前日となる2月24日には、紅白戦やそれぞれが重点的に鍛えたいポイントなどを補う練習が行われ、選手一人ひとりが懸命に汗を流していた。

ブルペンでは複数の投手が目いっぱいに投げ込み、キャッチャーミットに収まる「バシン」という気持ちのいい音が響く。サブグラウンドでは、白井コーチによる内野陣への特守が行われていた。「(中島)卓!守備うまくなったな!誰のおかげでうまくなったと思っているんだ!」や、「今の打球は俺なら正面で捕れる!俺の現役時代をお前に見せたかった!」などといったユーモア溢れるトークで観客の笑いを誘うと、ときには「観客の皆さん、いいプレーが出たら拍手してやってください。それが彼らの力になります!」とフォローを忘れず、しっかりと選手の気持ちも盛り上げた。

平日の昼間ではあるものの、名護にはたくさんのファンが足を運び、声援を送っていた。中には「セ・リーグチームのファンですが、他の球団がどのようなキャンプを行っているか興味があり、来てみました」という男性も。やはり、沖縄はプロ野球球団が最も多くキャンプを張る地であり、車やバスなどの移動手段さえあれば容易に各球団のキャンプ地をまわることができるという利点があるからだろう。

また、いつも以上に選手とファンとの距離が近く、移動時間などで余裕があればサインなどにも応じてくれる。紅白戦で投げ終わった投手がアイシングをしながらすれ違うというシーンを経験することも運が良ければ可能なのだ。だからこそ、プロ野球を好きになりたてのファンや、他球団のファンが足を運んでも十分に楽しむことができる。それがキャンプの良さなのだろう。

いよいよ明日からはオープン戦が開幕。北海道日本ハムは明日、名護で阪神との試合を行う予定となっている。名護で目にした「平日にも関わらずたくさんのファンが詰めかけている」という光景には、大変驚かされた。ファンは「シーズン開幕」という本当の意味での球春到来を待ちわびている、そのことを知ることができた名護での北海道日本ハムのキャンプであった。