1年目に一軍を経験した野手たち

2017-03-28 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

近年は高卒や社会人出身といった区別なく、多くの選手が1年目から一軍での出場機会を得ている。今回はその中でも野手に注目してみたい。2016年シーズンに一軍出場を果たした、各球団のルーキー野手は以下のようになっている。

【北海道日本ハム】
横尾俊健(6)

【楽天】
オコエ瑠偉(1)
吉持亮汰(2)
茂木栄五郎(3)
足立祐一(6)

【埼玉西武】
呉念庭(7)

【千葉ロッテ】
平沢大河(1)

【オリックス】
吉田正尚(1)
大城滉二(3)
鈴木昂平(7)
杉本裕太郎(10)

【福岡ソフトバンク】
なし
(カッコ内は指名順位)

2015年のドラフトで全選手高校生を指名した福岡ソフトバンクを除き、各球団いずれも新人野手が一軍デビューを飾っている。ドラフト上位で指名された選手は比較的多くのチャンスが与えられることが多い。昨季であれば、平沢選手とオコエ選手は高卒ながら一軍出場を果たし、オコエ選手は開幕からの一軍帯同を果たした。しかし昨季においては、チャンスを得た選手は6位や7位といった下位で指名された選手も多い。

北海道日本ハム・横尾選手は、開幕から一軍に帯同すると10試合に出場し初安打を含め2安打を記録したが、打率.118と十分な結果を残すことができず。しかし二軍では15本塁打(打率.275)と持ち味の長打力を如何なく発揮。一軍定着が期待される今季は、セカンドなど内野の複数ポジションで出番をうかがう。

埼玉西武の呉念庭選手は、開幕からショートのレギュラーが定まらないチーム事情の中で一軍への切符をつかんだ。二軍ではシーズンを通して打率.311、出塁率.413と安定した出塁能力を披露。6月にはイースタン・リーグの月間MVPに輝いた。一軍ではシーズン中盤以降はスタメンに名を連ね、その能力の片鱗を見せた。今季は、辻新監督のもとでAクラス復帰を目指すライオンズの中でレギュラーとして飛躍できるか注目だ。

楽天では上位指名されたオコエ選手や茂木選手が注目される中で、足立選手が着実に出場試合数を伸ばしていった。5月に故障した正捕手・嶋選手に代わって一軍昇格を果たすと、結果的にシーズン終了まで一軍に帯同し73試合に出場。二軍では2割に届かなかった打率は.227を記録し初本塁打も放つなど、嶋選手に続く2番手捕手として名乗りを上げた。今後は2番手にとどまらず、正捕手取りも一気に狙いたい。

オリックスは開幕からチームが低迷。選手が活発に入れ替わったことで、投手も含め新人10人中高卒ルーキーの吉田凌、佐藤世那両投手を除いた8人が一軍を経験した。野手ではドラフト1位の吉田正尚選手が10本塁打を記録して注目を集めたが、社会人から入団した鈴木昂平、杉本裕太郎両選手も一軍の舞台を経験した。鈴木選手は守備固めとしての出場が大半を占めながらも45試合に出場。今季はファームで打率.217にとどまったバッティングを向上させ、内野のレギュラー獲りを目指す。開幕前には首脳陣からその能力への高い評価を得ていた杉本選手だが、昨季の一軍出場は1試合。二軍では3本塁打を記録するなど持ち味である長打力を披露しただけに、今季の活躍に期待したい。

ルーキーイヤーから一軍を経験することは、その選手にとって大きな財産となるだけでなく、チームからの大きな期待を背負っていることを意味する。昨季一軍を経験した選手たちが今年どんな活躍を見せるか。また今季は何人の新人が一軍の舞台に姿を現すか、注目だ。