もしもパ・リーグだけで「野球日本代表U-23」組んでみたら、こうなる?

2016-02-09 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

先日行われた、今年のリオデジャネイロ五輪予選を兼ねたU-23(23歳以下)アジア選手権を制したサッカー男子U-23代表。6大会連続となる五輪出場に懸ける選手たちの強い思いが体現され、さらにアジアの頂点も勝ち取って日本列島を沸かせたのも記憶に新しいところだ。

一方、野球という競技と五輪は現在、残念ながら結びつきがない。2008年の北京五輪を最後に、野球は五輪の正式種目から外れ、2012年のロンドン五輪に続いて今年のリオ五輪でも、野球は実施されない。ソフトボールとともに、2020年に行われる東京五輪での追加種目入りを待つ状況となっている。

野球ファンにとっては日の丸を背負って戦う選手たちの姿がスポーツの祭典で見られないのは残念な限りである。しかし、もし、サッカーのように、「野球日本代表U-23」を編成してみたら(パ・リーグだけで)… というパ・リーグファンの皆さまの妄想を、昨年までの実績などを考慮して具現化してみた。

メンバーはサッカー同様、1993年1月1日以降生まれの選手から選抜。そして先の国際大会であるプレミア12と同様に、28名(投手13名・野手15名)としている。なお、あくまでパ・リーグTV独自のピックアップなので、そこはあらかじめご了承願いたい。

投手陣は有望株揃い

投手陣は北海道日本ハム・大谷翔平(1994年7月5日生)、そして福岡ソフトバンク・武田翔太(1993年4月3日生)という文句なしの二本柱が担う。昨シーズンの実績について説明不用な2投手は、いずれも昨年秋のプレミア12でも代表入り。侍ジャパントップチームの中でも、すでに中心選手として実績を残している。

この二本柱の脇を固めるのは、北海道日本ハム・上沢直之(1994年2月6日生)、楽天・釜田佳直(1993年10月26日生)、埼玉西武・高橋光成(1997年2月3日生)といった、一軍での実績を残している投手たちとなる。また、まだ年齢的に救援に専念している投手は少ないが、福岡ソフトバンク・千賀滉大(1993年1月30日生)、そして楽天・松井裕樹(1995年10月30日生)という、経験を積んだ2投手がブルペンに控えており、心強い。

さらに一軍で実績は残していないものの、二軍で実績を重ね、今後の飛躍が期待される投手も陣容に加わる。昨年一軍初登板・初先発・初勝利を果たし、飛躍が期待される楽天・安樂智大(1996年11月4日生)、昨年イースタン・リーグの最多勝に輝いた埼玉西武・誠(1994年7月23日生)、そしてイースタン・リーグ優秀選手賞を受賞するなど、千葉ロッテの成長株として期待が高まる二木康太(1995年8月1日生)がその面々だ。

実績ベースで編成してくると、ここまで左投手が松井裕しかいないことに気づく。そこで、バランスを考慮し、プロでの実績は未知数ながら、明治大時代に先発としてもリリーフとしても活躍した、北海道日本ハムのドラフト1位・上原健太(1994年3月29日生)を入れておきたいところ。さらに先々を見据えたいわゆる「飛び級枠」として、千葉ロッテのドラフト3位・成田翔(1998年2月3日生)も入れてしまう。

ここまで12名、投手陣は残り1枠。ここは埼玉西武の背番号18をいきなり背負うなど期待値が高い、ドラフト1位・多和田真三郎(1993年4月13日生)を入れて、その可能性に懸けたい。

打撃陣も成長株の粒ぞろい

打線で中心となりそうなのは、埼玉西武・森友哉(1995年8月8日生)、北海道日本ハム・近藤健介(1993年8月9日)のコンビ。やはり2選手とも一軍主力として、バリバリ活躍している。森は高卒2年目ながら、昨年DHを中心に出場して17本塁打を記録し、打線に欠かせぬ存在に。近藤もリーグ3位の打率.326を残していて、北海道日本ハムの中軸を託されている。

守備別に見ていくと、捕手はこの二人に加えて、昨年一軍で117試合に出場した千葉ロッテ・田村龍弘(1994年5月13日生)がいる。昨シーズンの盗塁阻止率は12球団トップの.429。捕手をこの田村に任せることで、森はDH、近藤は三塁手と、それぞれ打撃に専念するポジションに回すことが可能となるため、第2捕手として、昨年一軍で27試合に出場した北海道日本ハム・石川亮(1995年7月20日生)を置いておきたい。

内野は、捕手登録の近藤を三塁手に回す形として、北海道日本ハムの松本剛(1993年8月11日)、渡邉諒(1995年4月30日生)といった、ファームで着実に実績を積んでいる2選手を入れたい。ここに守備力のある埼玉西武・永江恭平(1993年5月7日生)、楽天のドラフト2位・吉持亮汰(1993年11月4日生)が食い込む形になりそうだ。さらに、即戦力としての活躍にも期待が高まりつつある、千葉ロッテのドラフト1位・平沢大河(1997年12月24日生)も呼んでしまおう。

ここまで来ると、一塁手専門の選手がいないため、2014年のフレッシュオールスター優秀選手に輝いた、オリックス・奥浪鏡(1995年8月29日生)を入れて打線に厚みを加えておきたい。

外野では、オリックス・駿太(1993年3月5日生)、福岡ソフトバンク・上林誠知(1995年8月1日生)、そして北海道日本ハム・淺間大基(1996年6月21日生)が当確と言える形になりそうだ。中でも、中心となりたいのは、すでにプロ入りからの5年間で441試合に出場したオリックス・駿太。俊足を生かした広い守備範囲、そして強肩はリーグでもトップクラスだ。次点は、プロ初本塁打が満塁本塁打となり、二軍でも首位打者と最多盗塁の二冠を獲得した上林、そして高卒1年目ながらサヨナラ打を記録するなど勝負強さを見せ、守備でも強肩ぶりを見せつけた淺間も、その強心臓ぶりを国際舞台で見せたいところだ。

あとは昨年の対左投手打率.314の左キラー、北海道日本ハムの石川慎吾(1993年4月27日)、さらにオリックスのドラフト1位・吉田正尚(1993年7月15日生)も大砲候補として帯同させたい。

止まらぬ想像。ファンの皆さまもぜひ披露を

上述の通り、現状では野球は五輪正式種目ではなく、追加が期待される2020年も追加種目としての扱いとなる。またサッカーとは異なり、野球においてはU-23という縛りはないため、もし2020年に野球が追加種目として復帰しても、おそらく「フル代表」で臨む形になるだろう。しかし、「たられば」はないという野球ながらも、こういった「もしも」の想像は止まらなくなるのがファンの性である。

ちなみに、もし「2020年の五輪野球代表」にU-23という縛りをつけると、現在の高卒1年目の選手たちが主力どころとなる。サッカーに負けじと、球界の将来、そして日本のプロスポーツを担う選手たちの成長にも注目していきたいところだ。

なお、打順はあえて、ファンの皆さまの想像にお任せしたい。Twitterのハッシュタグで「#PTV的U23打順」をつけて、ぜひツイートで自分なりのスターティングラインナップを披露してほしい。さらにメンバー選考に異議あり!という方も、「#PTV的U23メンバー」で選手リストを作成してもらい、議論を活発化させていただきたい。