サファテ不在でパは混戦模様に…2017-2018年の前半戦成績比較【パ編】

2018-07-17 14:52 「Full-Count」広尾晃
福岡ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

福岡ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

昨年は楽天とホークスが競り合うも、今季は一転、混戦模様

NPB各球団は、オールスター前にすでにシーズン143試合の過半数にあたる試合数を消化しているが、プロ野球ではオールスター前までを前半戦、オールスター後を後半戦と呼んでいる。今季の前半戦を、昨年の同期と比較してみよう。まずはパ・リーグから。

【球団成績】
○2017年
1楽天 75試50勝24敗1分 勝率.676 差
2福岡ソフトバンク 83試53勝30敗0分 勝率.639 差1.5
3埼玉西武 79試43勝34敗2分 勝率.558 差8.5
4オリックス 80試38勝41敗1分 勝率.481 差14.5
5北海道日本ハム 82試31勝51敗0分 勝率.378 差23.0
6千葉ロッテ 81試25勝55敗1分 勝率.313 差28.0
○2018年
1埼玉西武 78試46勝31敗1分 勝率.597 差–
2北海道日本ハム 79試44勝34敗1分 勝率.564 差2.5
3福岡ソフトバンク 76試39勝37敗0分 勝率.5132 差6.5
3オリックス 80試39勝37敗4分 勝率.5132 差6.5
5千葉ロッテ 80試40勝38敗2分 勝率.5128 差6.5
6楽天 79試29勝49敗1分 勝率.372 差17.5

昨年は楽天と福岡ソフトバンクが勝率6割台で激しく競り合い、これを埼玉西武が追う形。この時点でポストシーズン進出が、この3チームにほぼ絞られていたと言える。

今年は楽天だけが勝率3割台に沈み、残る5球団が5割以上。首位埼玉西武と5位千葉ロッテまでがわずか6.5ゲーム差と混戦状態だ。ペナントレースとしては今年の方が面白いと言えよう。

前半戦の個人成績を比較してみたい。

【打撃成績】
・安打数5傑
○2017年
1浅村栄斗 (西)101
2秋山翔吾 (西)100
3西川遥輝 (日)97
4柳田悠岐 (ソ)92
5銀次 (楽)90
○2018年
1秋山翔吾 (西)114
2柳田悠岐 (ソ)101
3中村奨吾 (ロ)95
4浅村栄斗 (西)94
4源田壮亮 (西)94

・本塁打5傑
○2017年
1柳田悠岐 (ソ)23
2デスパイネ (ソ)21
3ペゲーロ (楽)20
4ウィーラー (楽)19
4レアード (日)19
4中村剛也 (西)19
○2018年
1山川穂高 (西)23
2柳田悠岐 (ソ)20
3デスパイネ (ソ)19
4浅村栄斗 (西)18
5中田翔 (日)17

・打点5傑
○2017年
1柳田悠岐 (ソ)75
2デスパイネ (ソ)60
2ペゲーロ (楽)60
4浅村栄斗 (西)59
5レアード (日)58
○2018年
1山川穂高 (西)70
2浅村栄斗 (西)62
2中田翔 (日)62
4井上晴哉 (ロ)59
5柳田悠岐 (ソ)58

・盗塁5傑
○2017年
1西川遥輝 (日)25
2源田壮亮 (西)24
3外崎修汰 (西)14
4柳田悠岐 (ソ)12
5秋山翔吾 (西)9
5今宮健太 (ソ)9
○2018年
1西川遥輝 (日)25
1源田壮亮 (西)25
3中村奨吾 (ロ)23
4金子侑司 (西)21
5外崎修汰 (西)20
5荻野貴司 (ロ)20

・打率5傑 (規定打席以上)
○2017年
1柳田悠岐 (ソ).327
2銀次 (楽).325
3茂木栄五郎 (楽).319
4秋山翔吾 (西).318
5浅村栄斗 (西).309
○2018年
1秋山翔吾 (西).351
2近藤健介 (日).349
3柳田悠岐 (ソ).347
4吉田正尚 (オ).311
5中村奨吾 (ロ).306

福岡ソフトバンク柳田悠岐は、昨年の前半戦終了時には3冠王の期待がかかる活躍だったが、9月20日に右脇腹を怪我し、戦線離脱した。今年もここまでは好調だ。

埼玉西武の秋山翔吾は、昨年も前半戦ですでに100安打していたが、今年は昨年より14本も安打が多い。自身が持つNPB記録216安打の更新が期待される。

埼玉西武の山川穂高は、昨季後半戦の成績に限れば3冠王だった。今年もその勢いを持続して、前半戦の本塁打と打点の2冠。同じような体形の大先輩、中村剛也に代わって主軸打者として活躍している。

■投手の個人成績は…

【投手成績】

・勝利数5傑
○2017年
1則本昂大 (楽)9
2東浜巨 (ソ)8
2菊池雄星 (西)8
4金子千尋 (オ)7
4ディクソン (オ)7
4バンデンハーク (ソ)7
4千賀滉大 (ソ)7
4美馬学 (楽)7
4岸孝之 (楽)7
○2018年
1ボルシンガー (ロ)11
2石川歩 (ロ)9
2アルバース (オ)9
2多和田真三郎 (西)9
5岸孝之 (楽)8
5上沢直之 (日)8
5菊池雄星 (西)8

・セーブ数5傑
○2017年
1松井裕樹 (楽)27
1サファテ (ソ)27
3平野佳寿 (オ)19
3増田達至 (西)19
5増井浩俊 (日)14
○2018年
1増井浩俊 (オ)22
2内竜也 (ロ)21
3森唯斗 (ソ)17
4トンキン (日)12
5増田達至 (西)11

・ホールド数5傑
○2017年
1シュリッター (西)26
2ハーマン (楽)23
2牧田和久 (西)23
4谷元圭介 (日)21
5黒木優太 (オ)20
5岩嵜翔 (ソ)20
○2018年
1山本由伸 (オ)22
2宮西尚生 (日)17
3松永昂大 (ロ)16
3石川直也 (日)16
5吉田一将 (オ)15
5加治屋蓮 (ソ)15
5大谷智久 (ロ)15
5黒木優太 (オ)15

・奪三振数5傑
○2017年
1則本昂大 (楽)134
2菊池雄星 (西)115
3東浜巨 (ソ)92
4岸孝之 (楽)90
5美馬学 (楽)83
○2018年
1則本昂大 (楽)109
2岸孝之 (楽)103
3菊池雄星 (西)82
4バンデンハーク (ソ)81
5上沢直之 (日)80

・防御率5傑 (規定投球回数以上)
○2017年
1菊池雄星 (西)2.03
2岸孝之 (楽)2.10
3美馬学 (楽)2.46
4東浜巨 (ソ)2.48
5ウルフ (西)2.63
○2018年
1岸孝之 (楽)1.85
2ボルシンガー (ロ)2.16
3上沢直之 (日)2.22
4石川歩 (ロ)2.38
5アルバース (オ)2.41

投手陣で何といっても目を引くのは、サファテの不在、だ。これによって福岡ソフトバンクの優位は崩れ、パ・リーグは混戦模様になっている。

対照的に北海道日本ハムからオリックスに移籍したクローザー増井浩俊の活躍が、チームを押し上げていると言えよう。

今季は千葉ロッテのボルシンガー、オリックスのアルバース、北海道日本ハムのトンキンと新外国人投手の活躍も目立つ。

後半戦、パ・リーグの勢力図はどのように変化するだろうか。