右肘手術、レジェンドからの金言……21日、一軍切符をつかんだ千葉ロッテ・岩下投手

2018-07-23 14:17 「パ・リーグインサイト」岩下雄太

ここぞの場面でのナイスコントロール!! M岩下 奪三振でピンチ脱出!! 2018/6/12 M-L(ファーム)

「不器用なので、こまめに投げ切れるピッチャーじゃない。戻ったら力勝負をしていきたい」

今から2年前の夏、トミー・ジョン手術のリハビリ中だった千葉ロッテの岩下大輝投手が、目指す投手像についてこのように語った。あれから2年、自己最速の151キロを計測するなど着実に力をつけた右腕は、7月21日、初の一軍昇格を果たしている。

2014年ドラフト3位で、星稜高校から千葉ロッテに入団した岩下投手。2015年8月27日の東京ヤクルトとの二軍戦で公式戦デビューを飾ったが、同年の11月に『右肘の内側側副靭帯再建手術』、いわゆるトミー・ジョン手術を受けた。

「焦りはないですね。みんなにゆっくりでいいと言われています。飛ばしているつもりはないです。最近はやっと人相手にキャッチボールができるようになりました」。リハビリ中の2016年6月には、キャッチボールができる喜び、ボールを投げられる喜び、チームメイト・スタッフへの感謝を、笑顔で前向きに話してくれた。

手術を受けたことで、自身の体と向き合うきっかけにもなったという。

「イメージというか、体をどう使うか前よりも考えるようになりました。以前はただ思いっきり投げているだけでした。どれだけフォームに負担を少なくやるかというのを考えているつもりでいます」。

実戦復帰前にはレジェンドのフリー打撃に登板

長いリハビリを経て実戦復帰を果たしたのは、2016年9月6日。フューチャーズの一員として参加した、埼玉西武とのチャレンジマッチだった。

久々の実戦登板から3日、右肘に関する質問を投げかけると、岩下投手は「怖さはなかったです」と答え、少し間をあけて「その(チャレンジマッチの)前に1回、サブローさんに投げさせてもらったので、それに比べたら緊張しませんでした」と続けた。

実戦復帰の数日前に、同年限りで現役引退を発表していたサブロー氏のフリー打撃の投手を務める機会があったという。岩下投手は「(サブロー氏から)アドバイスをもらいました。基本はタイミングの話です。ピッチャーとしての特徴と、バッターからの意見を教えて頂きました」と金言をもらい、「サブローさんからというのはありがたかったです」と感謝した。