GW砲・3年ぶりホーム白星・定まりつつある方程式… 楽天に光差す勝利

2016-05-04 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

まさに「ゴールデンウィークのアベック弾」だ。銀次選手、ウィーラー選手の「GW砲」がさく裂し、楽天が連勝した。1点ビハインドの5回1死1,2塁、銀次選手が初球を右中間へ放り込む今季1号の3ラン。さらに興奮冷めやらぬ中、4番のウィーラー選手が左翼へソロ。銀次選手も「(ベンチでナインと)ハイタッチしていたら(ウィーラーが本塁打を)打ってたんでビックリしました」と苦笑いする主砲の一発でこの回4得点を挙げ、快勝した。

楽天の誇るヒットマンも、今季はなかなか波に乗れずにいた。2013年、14年と首位打者争いを展開し、昨年も規定打席には到達しなかったが3割をマーク。だが今季はここまで打率.250に届かず。「チームにも、ファンにも迷惑をかけていた」。自主トレ、キャンプ通して、妥協しない男。全体練習が終わっても、納得のいくまでバットを振り続ける。今季は「首位打者、3割5分」を目指すことを公言。常に大きな目標を掲げるため、寡黙にトレーニングを続けている。

それだけに、この一発を起爆剤とさせたい。「高く上がり過ぎたかと思ったけど、うまく風に乗ってくれた」。お立ち台では、ファンの歓声に満面の笑みで応えた。

チームにとってこの日の勝利はこのほかに、うれしい要素が2つあった。まずは先発の美馬投手が6回2失点で3勝目。今季はここまで好調をキープしている右腕だが、本拠地でのレギュラーシーズンでの白星は2013年4月18日以来と、約3年ぶりの勝利だった。「長かったです。ついにという感じですね。お待たせしました」。もちろんその年のクライマックスシリーズ、日本シリーズで勝利投手にはなっているが、レギュラーシーズンでは「鬼門」となっていた本拠地。「このままずっと勝てないんじゃないかという気もしていたので、野手の皆さんに感謝したいです」と、安どの表情をお立ち台で見せた。

さらに3番手のミコライオ投手が8回を無失点で抑え、守護神の松井裕投手につなげた。3日に続く連投もこなし、梨田監督は「安打1本打たれたけど、形をしっかり作ってくれた」とうなずいた。青山投手の不調もあって、定まっていなかった勝利の方程式。勝ちパターンの確立に、一歩近づいたといえる。

この日はKoboスタ宮城で3本、他球場に目を向ければ、札幌ドームで6本、西武プリンスドームで3本と、パ・リーグでは計12本のアーチが飛び出す1日だった。連休に詰めかけたファンに応えるような「花火」の数々。楽天では中軸の2発が、杜の都を熱狂させた。