早くも上位下位がくっきり。開幕2カ月を振り返る

2016-05-30 00:00 「パ・リーグ インサイト」編集部

プロ野球は同一リーグでの対戦に一区切りをつけ、31日から18試合の交流戦期間に突入する。パ・リーグ各チームのここまでの戦いぶりを振り返りたい。

首位の福岡ソフトバンクは開幕直後こそつまずいたが、その後2度の8連勝など「常勝軍団」の強さを発揮。48試合を戦って31勝13敗4分。勝率がついに7割を超え、年間100勝ペースという大台に乗った。2位の千葉ロッテとは6ゲーム差。安定した戦いぶりが光る。

投手陣はリーグトップの6勝を武田投手、バンデンハーク投手、和田投手の3人が記録。先発の柱が頼もしさを発揮している。打者は、打率では内川選手の.309がチームトップ。本塁打では松田選手の9本が最多と、突出した数字は残していないものの、総得点ではリーグ1位の240点。どの打者もまんべんなく結果を出していると言える。

積み上げた貯金は18。昨年は24勝18敗3分で交流戦へ入ったが、それを大きく上回る好成績を残した。

6ゲーム差とはいえ、千葉ロッテも健闘した。51試合で28勝22敗1分。首位の福岡ソフトバンクに3勝7敗と大きく負け越したのが痛いが、エースの涌井投手が開幕5連勝を果たし、野手では角中選手が打率.346でリーグトップ。4番のデスパイネ選手も10本塁打38打点と存在感を見せるなど、投打の柱が崩れることなくチームを引っ張った。

3位は北海道日本ハム。大型連勝こそないものの、26勝23敗1分。エース・大谷選手が開幕からなかなか勝ち星を伸ばせなかったが、打者では8本塁打と好結果。29日は先発投手として楽天から勝利をもぎ取り、3勝4敗と白星も追い付いてきた。17本塁打でリーグトップのレアード選手、リーグ2位の42打点を記録する主砲の中田選手と、打線の破壊力もある。

対照的に、下位3チームは全て勝率5割未満と、苦しい結果に終わった。

4位の埼玉西武は50試合で22勝26敗2分。秋山選手、栗山選手らが出塁し、中村選手、メヒア選手らの長距離砲で得点するといった野手陣の奮闘ぶりはあったものの、先発の柱の岸投手が右足を負傷し離脱するなど、投手陣が不安定だった。

オリックスは開幕から波に乗れない日々が続く。チーム打率.247、防御率4.57と投打ともに精彩を欠き、19勝28敗。エース・金子千尋投手に、打線では糸井選手、T-岡田選手ら、経験と実績のある選手が多いだけに、今後の巻き返しに期待したい。

最下位は楽天。27日に連敗を9で止めたが、28、29日とまたも連敗し、5月はここまで5勝16敗。48試合を戦って16勝30敗2分で、勝率も.350を割った。開幕から続く中継ぎ陣の低迷に加え、ここにきて先発投手陣にも疲労が見えてきたのか、厳しい内容が多くなっている。打線もつながりを欠くことが多く、けが人や離脱者も相次ぐなど悩みの種は尽きない。

近年は混戦のパ・リーグと言われ、シーズン終盤までもつれる展開が続いていたが、今季は交流戦前に上位と下位がくっきり分かれた。ペナントレースのカギを握ると言われる交流戦。上位チームはAクラスの地固めを、下位チームは浮上への勢いをつけられるような戦いぶりができるか、注目したい。